共立メンテナンス[9616]の株主優待、ホテル・レストランで使える割引券が到着-業績、配当金実績と株価推移の確認【2021年6月】

2021/06/28

株主優待 投資-日本株

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この記事では、ビジネスホテル・リゾートホテル・寮運営の共立メンテナンス[9616]の2021年6月到着の株主優待についてご紹介します。運営するホテルやグループ運営レストランで使える割引券がもらえます。あわせて、株価の推移、業績推移、配当金の実績を確認しておきたいと思います。

[9616]共立メンテナンスの株主優待

権利確定日が3月末、9月末(年2回)の株式優待銘柄です。
権利確定日3月末、9月末(年2回)
株主優待内容100株以上保有の株主に以下贈呈

(1)自社運営施設、グループ運営施設で利用可能な「株主さまご優待割引券」

(2)自社運営リゾートホテルを割引利用可能な「株主さまリゾートホテル優待券」

保有株式数による贈呈枚数
(1)「株主さまご優待割引券」(券面額1,000円)
保有株式数株主さまご優待割引券
(券面額1,000円)
100株以上1枚
200株以上3枚
500株以上8枚
1,000株以上10枚
2,000株以上25枚
5,000株以上35枚
10,000株以上60枚

(1)' 3年以上保有の株主への「株主さまご優待割引券」追加分(長期保有株主優待制度)
年1回、3月末権利確定日のみ、長期保有株主へ贈呈
保有株式数株主さまご優待割引券
(券面額1,000円)
200株以上1枚
500株以上3枚
1,000株以上4枚
2,000株以上10枚
5,000株以上14枚
10,000株以上24枚

(2)「株主さまリゾートホテル優待券」
保有株式数株主さまリゾートホテル優待券
100株以上2枚
200株以上2枚
500株以上3枚
1,000株以上4枚
2,000株以上10枚

有効期限
ご優待券
(3月基準日)
発行翌年の1月31日まで
ご優待券
(9月基準日)
発行翌年の6月30日まで

「株主さまご優待割引券」(券面額1,000円)は、共立メンテナンス運営のリゾートホテルやビジネスホテルのドーミーイン、学生会館、社員寮などで利用できるほか、カジュアルなイタリアンや和食・居酒屋を経営する一期一会グループ、共英グループの一部店舗で利用できます。

「株主さまリゾートホテル優待券」は、共立メンテナンス運営のリゾートホテルを通常の30%割引などで利用できる優待券です。割引率は、ホテルごとに期間や曜日によって細かく決められています。優待券1枚につき、1泊1グループ大人10名まで利用可能です。

2021年6月贈呈(2021年3月権利確定)の「株主さまご優待割引券」(300株長期保有2名義分)

株主さまリゾートホテル優待券」と昨年に続き送付された「株主様お食事券」
共立メンテナンス[9616]の株主優待券(2021年3月権利確定分)
共立メンテナンス[9616]へ投資する場合、2021年6月25日の株価 3,800円を前提として、100株で380,000円必要になります。優待効率が良い200株で760,000円、500株で1,900,000円必要です。

券面額1,000円の「株主さまご優待割引券」のみの価値を考えた場合、100株保有で年間2枚(2,000円)もらえますので 0.52%の優待利回りとなります。200株保有で年間6枚(6,000円)なので 0.78%の優待利回り、500株保有で年間16枚(16,000円)、0.84%の優待利回りです。

長期保有で少し優待利回りアップになります。500株を3年以上保有した場合が最も利回りが高くなり、年間19枚(19,000円)もらえ、1.00%の優待利回りになります。

[9616]共立メンテナンスの事業内容・業績動向

1979年創業の共立メンテナンスは、受託給食の運営と学生寮ドーミーの運営から事業が始まりました。その後、M&A(企業の合併・買収)も活用し、学生寮・社員寮の管理運営、ビジネスホテル、リゾートホテル、老人ホーム運営、総合ビルマネジメント事業などと幅広く事業領域を広げています。

現在は、ビジネスホテル事業(ドーミーイン)とリゾートホテル事業(リゾートホテル・癒しの湯宿)が成長をけん引し、合わせて売上の7割程を占めています。続いて、総合ビルマネジメント事業とデベロップメント事業がそれぞれ売上の1割ずつを構成しています。

共立メンテナンスの事業別売上高(2021年3月期)

共立メンテナンス[9616]の事業別売上高分布グラフ(2021年3月期)
共立メンテナンスの
2021年3月期は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を強く受け、赤字決算となりました。売上高は前期比マイナス28.6%と大きく落ち込み、営業利益、当期純利益ともにマイナスに沈みました。

共立メンテナンスの業績推移(売上高・利益)
共立メンテナンス[9616]の業績推移(売上高・営業利益)2021年3月期
※共立メンテナンスの決算資料よりブログ管理人作成

前期は年45円だった一株当たり配当金も、2021年3月期は年20円と減配となりました。

緊急事態宣言が断続的に出され、長期化したことにより、ホテル事業が4割を超える大幅な減収となったことが要因です。総合ビルマネジメント事業や寮事業が踏みとどまって支えましたが、補いきれませんでした。

共立メンテナンスのビジネスホテル(ドーミーイン)とリゾートホテルの稼働率の月次推移を、下記に示します。Go To トラベルキャンペーンの効果で、2020年夏に一時的に持ち直しましたが、緊急事態宣言中は激しく低迷していた様子がよくわかります。

ビジネスホテルとリゾートホテルの稼働率推移(2019年4月~2021年3月)共立メンテナンスのビジネスホテルとリゾートホテルの稼働率推移(2019年4月~2021年3月)※共立メンテナンスの決算資料よりブログ管理人作成

共立メンテナンスは今後に向け、当面の事業資金の確保を図り、また、業績回復をにらんで寮2事業所とホテル7事業所の開業費用の手当てをしています。

また、コロナ対策を徹底した上で、「新型コロナウィルス就学支援プログラム」(寮費の無利子貸付)、「自宅からリゾートへ直幸往復便」(タクシー往復送迎付き宿泊プラン)、「WORK PLACE DORMY」(泊まれるオフィス・住むホテル)など、各種の新商品の企画を進めています。

[9616]共立メンテナンスの配当実績

共立メンテナンスの配当実績・一株当たり利益・期末配当
年度一株当たり
利益
(円)
配当金
(年間・円)
期末配当
利回り
2017年3月期184.35310.94%
2018年3月期225.86400.79%
2019年3月期245.41450.82%
2020年3月期177.68451.89%
2021年3月期-311.98200.55%
※共立メンテナンスの決算資料よりブログ管理人作成

共立メンテナンスは、2017年4月1日付で1株⇒2株の株式分割を行っています。上記表中の一株当たり利益、配当金については、過去の実際値を分割後の1株ベースの値に調整し表示しています。

[9616]共立メンテナンスの株価推移

共立メンテナンス[9616]の株価推移(2015年~現在)
共立メンテナンス[9616]の株価推移グラフ(2015年から2021年6月)
新型コロナウィルスの影響で、2020年はじめの株価5,200円台から、3月には1,800円へと株価は大きく下落しました。その後は、Go To トラベル政策などもあり、徐々に値を戻す展開です。

2020年終盤からは、年初の下落分の約半分回復した水準の、株価 3,300円から4,000程度のレンジ内の推移が続いています。

共立メンテナンス[9616]の株価推移(2020年1月~現在)
共立メンテナンス[9616]の株価推移グラフ(2020年から2021年6月)

[9616]共立メンテナンスの投資指標と今後の運用方針

2021年6月25日の株価 3,800円による投資指標
一株当たり
利益(EPS)予想(円)
41.04
年間配当金 予想(円)20
予想PER(倍)92.6倍
実績PBR(倍)2.09倍
ROE 予想2.26%
配当利回り予想0.53%
※共立メンテナンスの決算資料よりブログ管理人作成

今後の方針
共立メンテナンスは、ビジネスホテルとリゾートホテルとで分散したホテル経営を行い、他にも寮やビルマネジメント事業などへの経営多角化を展開しています。それぞれのビジネスをうまく機能させている共立メンテナンスには、かなり昔から好感を持っていました。

そんな思いもあって、共立メンテナンスへは、まだインバンド効果についてそれほど騒がれいない2014年はじめに投資しました。幸い、その後の株価上昇にうまく乗ることができ、また、優待券を楽しむことができました。

現状は減配の影響もあり、優待分を入れても総合利回りは1.5%にも届きません。会社としては当面の事業資金を確保しているものの、自己資本比率が30%を切る水準まで下がっていることも気がかりです。

現時点では投資判断が難しいような共立メンテナンスですが、ユニークなビジネスモデルは健在です。新型コロナウィルスの影響が徐々に緩和してくるにつれ、再び強みを発揮してくるのではないかと感じています。

もともと逆張り的な投資が好きな身としては、今後の回復を長期目線でみていきたいと思います。今後も投資継続、さらに下落するよう場面があれば買い増しも検討したいと考えています。

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自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

投資スタンスについてはこちらをご覧ください。

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