グローバル市場の動向確認(2021年5月末)
株式市場
為替・金利市場
※新興国債券クラスのみ、eMAXIS Slimeシリーズは存在しないため、eMAXIS新興国債券インデックスを用いています。
商品先物市場
- 良好な経済指標の公表を受け、米国におけるインフレ懸念が高まり、5月中旬にはリスクオフの動きが広がりました。インフレが進むと、米国のテーパリング(中央銀行の量的緩和策を縮小していくこと)の時期が早まることが連想されるためです。
- 各国株式市場は、5月中旬にかけて利食い売りでけっこう下げる場面がありました。月末にかけて株式市場は戻しましたが、月間でわずかなプラスに留まりました。特に、これまで相場の上昇をけん引してきたハイテク銘柄に利食い売りが多くみられ、Nasdaqは月間でマイナス1.5%のパフォーマンスとなりました。
- インフレ懸念が高まる一方で、米国連邦準備制度理事会(FRB)において金融緩和が継続される姿勢が確認されたことから、米ドル金利は10年国債で1.5%台へとやや低下しました。
- 米ドルは、円以外の多くの通貨に対して弱い推移となっています。複数の主要国通貨に対する米ドルの為替レート価値を表すドルインデックス(ドル指数)は、今年の安値付近となる90を切る水準となりました。
- グローバルに新型コロナウィルスのワクチン接種が進む中、経済活動も活発となり、原油をはじめとした商品市場はいずれも大きく上昇を続けています。また、インフレ懸念の高まりから、安全資産といわれる金が大きく上昇しました。
資産クラス毎のパフォーマンス(2021年5月末)
代表的な低コスト・インデックス投信であるeMAXIS Slimシリーズ(三菱UFJ国際投信株式会社)の価格動向により、資産クラス別のパフォーマンスを確認しておきたいと思います。
以下、eMAXIS Slimシリーズにおける各資産クラスの投資信託について、月次、および、年初来パフォーマンスをまとめています。
4月まで好調だった先進国株式やREITクラスがやや頭打ちの展開となり、他の資産クラスも5月は上値が重い値動きとなりました。
年初来パフォーマンスでは、年初からドル円為替レートで6円を超える円安となっていることも追い風となり、外国株式や先進国REITクラスが大きくプラスとなっています。日本の資産の中では、新型コロナウィルスの影響により昨年大きく下げた国内REITクラスが年初来好パフォーマンスです。
投資ポートフォリオのパフォーマンス(2021年5月末)
ハッピー・リタイア・ライフへ向けた私の長期分散投資ポートフォリオのパフォーマンスは
評価損益 :前年末比 +8.6%(前月比 +2.1%)
金利配当+実現損益:1月以降 +1.05%(年率換算 +2.5%)
(※金利配当+実現損益は税引後収益で、ポートフォリオ評価に含まれないもの)
となりました。
【2021年5月末の投資ポートフォリオの状況】
- 米国株をはじめとした先進国株式クラスは上値が重く、他の資産クラスもつられるように利食い売りに押されるような展開の一か月でした。そんな中でも、全体として過度なリスクを取らずにまったりと運用しているハッピー・リタイヤ・ライフに向けた投資ポートフォリオは、比較的良好なパフォーマンスをあげることができました。
- 先進国株式クラスでは、既にハイテク銘柄はほとんどなく、昨年中値動きの重かった米国金融株が最大割合を占めています。その好調な値動きに支えられ、5月も好パフォーマンスで全体を支えてくれました。
- 4月末からの1ヵ月で モルガン・スタンレー株10.2%、J.P.モルガン・チェース株は6.8%の上昇をみせました。年初来では、いずれも約30%の上昇、過去1年ではモルガン・スタンレー株が何と94%の上昇となっています。
- 日本株式クラスも、新型コロナウィルスの影響が業績に重しとなって、株価が出遅れていた銘柄がポートフォリオ内に多くなっています。金融セクターや外食、そして、5月中に買い増しも行った航空セクターなどがパフォーマンスに貢献しました。
- 海外資産の好パフォーマンスを受け、リスク資産ポートフォリオの外貨建て資産割合はやや増えて66.2%となりました。そのうち為替ヘッジしている比率は8.1%、結果として外貨エクスポージャーは58.1%となっています。
各アセットクラス別の主な投資対象
<ご注意>
当サイトに記載の内容は、あくまで、管理人の個人的な見解に基づくもので、何ら特定の投資運用方針を推奨するものではありません。記載内容については、細心の注意を払い各種の公表資料等から作成していおりますが、掲載内容の適時性、正確性、有用性等に関して一切保証するものではありません。投資にあたり、万が一損害を受けたとしても一切責任は負えません。投資はあくまで自己責任でお願いします。
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