JT 日本たばこ産業[2914]の株主優待品が到着-5.9%の高配当利回り銘柄の業績、配当金実績と株価推移の確認【2021年6月】

2021/06/11

株主優待 投資-日本株

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この記事では、有数の高配当利回り銘柄、JT日本たばこ産業[2914]の2021年6月到着の株主優待についてご紹介します。あわせて、株価の推移、業績推移、配当金の推移を確認しておきたいと思います。

(2022年3月追記)
JT日本たばこ産業の株主優待は、2022年12月末基準日分の実施を最後に廃止されることが公表されています。会社の業績、株価を含めて最新の状況については、こちらの記事をご覧ください。

[2914]JT 日本たばこ産業の株主優待

権利確定日が12月末(年1回)の株式優待銘柄です。
権利確定日12月末(年1回)
株主優待内容100株以上、1年以上継続保有の株主に、JTグループ会社等の商品(食品等)を贈呈

※優待商品に代えて、社会貢献活動団体への寄付を選ぶことも可能

保有株式数による贈呈商品
保有株式数JTグループ会社商品
100株以上2,500円相当
200株以上4,500円相当
1,000株以上7,000円相当
1,000株以上13,500円相当

保有株式数により、いくつかのグループ会社商品のセットから欲しい優待品を選びます。今回はご飯セットを選びました。
2021年6月贈呈(2020年12月権利確定)の優待商品(200株分)
JT日本たばこ産業[2914]の株主優待商品200株分(2021年6月贈呈、2020年12月権利確定分)

保有株式数が100株以上、200株以上の場合の選択肢はこちらです。
JT日本たばこ産業の2021年株主優待商品選択肢(100~200株)

保有株式数が1,000株以上、2,000株以上の場合の選択肢はこちら。
JT日本たばこ産業の2022年株主優待商品選択肢(1,000~2,000株)

日本たばこ産業は従来、6月末、12月末の年2回優待銘柄でした。2019年12月から年1回の現行制度へ変更となり、あわせて、1年以上の継続保有期間の条件が付きました。

日本たばこ産業[4661]へ投資する場合、2021年6月10日の株価 2,188円を前提として、100株で218,800円必要になります。100株の保有で、約1.1%の優待利回りとなります。

昨年は、ホームラン軒のカップ麺セットを選びました。
200株保有で12食入の箱が二つ届きます。(合計24食)

2020年5月贈呈(2020年12月権利確定)の優待商品
JT日本たばこ産業[2914]の株主優待商品200株分(2020年5月贈呈、2019年12月権利確定分)

年2回の優待だったころは、200株保有で半年毎に2,000円相当のグループ会社商品でした。

2019年5月贈呈(2018年12月権利確定)の優待商品(200株、2名義分)
JT日本たばこ産業[2914]の株主優待商品200株分(2019年5月贈呈、2018年12月権利確定分)

[2914]JT 日本たばこ産業の事業内容・業績動向

日本たばこ産業は、旧日本専売公社が1985年に民営化され誕生しました。当初は国内たばこ事業が中心でしたが、1990年代以降、企業買収などで積極的に海外事業を押し進め、今や海外たばこ事業が6割以上の売上を占めるようになりました。

たばこ事業以外で、鳥居薬品を子会社化した医薬品事業や、旧加ト吉を子会社化した加工食品事業を手掛けています。

日本たばこ産業の事業別売上高(2020年12月期)
JT 日本たばこ産業[2914]の事業別売上高分布【2020年12月期】
かつては、「Roots」や「桃の天然水」などのブランドを持つ飲料事業もあり、株主優待品にもなっていましたが、2015年に事業売却してしまいました。

日本たばこ産業の業績推移(売上高・利益)
JT 日本たばこ産業[2914]の業績推移(売上高・営業利益)2020年12月期
※日本たばこ産業の決算資料よりブログ管理人作成

コロナ渦の影響を受ける中、海外たばこ事業が引き続き好調で、為替レートを一定としたベースでの会社の利益成長を引っ張っています。ただし、為替の円高によるネガティブ要因や、国内たばこ事業や加工食品事業の減収により減益となっています。

喫煙と健康の意識変化や、各国の増税や規制の拡大などにより、加熱式たばこへの事業対応が今後もますます重要になってきます。2020年7月に「メンソール特化型」をコンセプトにした高温加熱型タバコ用デバイス「Ploom S 2.0(プルーム・エス・2.0)」を発売、また、コンパクトな低温加熱型の加熱式タバコ用デバイス「Ploom TECH+ with(プルーム・テック・プラス・ウィズ)」を登場させるなど、対応をはかっています。

JTの推計では、国内における加熱式たばこのシェアは9.8%まで拡大してきているとのことです。

[2914]JT 日本たばこ産業の配当実績

日本たばこ産業の配当実績・一株当たり利益・期末配当利回り
年度一株当たり
利益
(円)
配当金
(年間・円)
期末配当
利回り
2016年12月期235.471303.38%
2017年12月期219.101403.86%
2018年12月期215.311505.73%
2019年12月期195.971546.33%
2020年12月期174.881547.33%
※日本たばこ産業の決算資料よりブログ管理人作成

[2914]JT 日本たばこ産業の株価推移

日本たばこ産業[2914]の株価推移(2015年~現在)
JT 日本たばこ産業[2914]の株価推移グラフ(2015年から現在)
2016年以降の長期的な下落トレンドは、ようやく終わったように見えます。今後の業績次第ではありますが、2020年3月の大きな下落から暫く続いていた揉み合いレンジの上限2,240円を上抜けると、上昇トレンドに入る可能性もあるようなチャート形状です。

日本たばこ産業[2914]の株価推移(2020年1月~現在)
JT 日本たばこ産業[2914]の株価推移グラフ(2020年から現在)

[2914]JT 日本たばこ産業の投資指標と今後の運用方針

2021年6月10日の株価 2,188円による投資指標
一株当たり
利益(EPS)予想(円)
135.30
年間配当金 予想(円)130
予想PER(倍)16.2倍
実績PBR(倍)7.20倍
ROE 予想9.51%
配当利回り予想5.94%
※日本たばこ産業の決算資料よりブログ管理人作成

これまで増配を続けてきましたが、2021年12月期は残念ながら減配予想です。それでも、現在の株価で5.94%もの高配当利回りとなります。

今後の方針
数年前に比べ株価水準は大きく下がりましたが、一株当たり利益の低下に歩調を合わせたような状況です。よって、現在の株価は指標的にも割安感はなく、相応な水準と考えられます。

上で述べたように、チャート的には今の揉み合い状態を上抜けると上昇基調にもなりそうな形状ですが、利益水準を考えると、これから直ぐに株価が上昇トレンドに入ることはやや難しそうに感じます。

5.94%の高い配当利回りと1.14%の優待利回りをから、総合利回り7%を超えています。こうした配当が続く限りは、今後の過熱式たばこのシェア拡大状況や海外たばこ事業の業績動向などを注視しながら、保有継続かなと思います。

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自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

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