この記事では、東北や関東中心にタイヤ専門店を展開するフジ・コーポレーション[7605]の2021年6月到着の株主優待についてご紹介します。使い勝手のよい三菱UFJニコスギフトカードがもらえます。あわせて、株価の推移、業績推移、配当金の実績を確認しておきたいと思います。
[7605]フジ・コーポレーションの株主優待
権利確定日がかなり珍しい、4月末(年1回)の株式優待銘柄です。
権利確定日 | 4月末(年1回) |
株主優待内容 | 200株以上、1年以上継続保有の株主に、「三菱UFJニコスギフトカード」を贈呈 |
保有株式数による株主優待品の贈呈枚数
保有株式数 | 三菱UFJニコスギフトカード |
200株以上 | 5,000円分 (1,000円券×5枚) |
2,000株以上 | 10,000円分 (1,000円券×10枚) |
10,000株以上 | 20,000円分 (1,000円券×20枚) |
なお、2021年4月末を基準として1株⇒2株の株式分割が実施されたことから、贈呈基準は200株以上の継続保有へと変更されました。今回の2021年4月の株主優待については、変更前の基準、100株以上の継続保有者へ贈呈されています。
株主優待制度は、株式分割によって実質的には何も変わっていません。

2021年6月贈呈(2021年4月権利確定)の優待品
三菱UFJニコスギフトカードは主要デパート、大手スーパーやショッピングセンター、家電量販店、本屋、ホームセンターやドラッグストアなど、かなり幅広く利用できます。なお、お釣りはでませんので注意が必要です。
フジ・コーポレーション[7605]へ投資する場合、2021年6月23日の株価 1,283円を前提として、200株で256,600円必要になります。200株の保有で、約1.9%の優待利回りとなります。
[7605]フジ・コーポレーションの事業内容・業績動向
フジ・コーポレーションは、東北や関東中心に自動車向けタイヤ専門店を展開しています。郊外のロードサイド店経由の店舗販売、インターネット経由の通信販売、カーディーラーやホームセンターなどへの業者販売が3つの販売ルートです。
タイヤとホイールのみに特化することで、コンパクトな店舗規模や流通の効率化を図っています。他社にはない豊富な品揃えを備え、顧客ニーズに合った商品を提供できるのもメリットです。
効率的なロジスティックスが強みで、2020年9月にも自動化された最新設備の倉庫を完成させ、ニーズに合った商品の備蓄と供給のスピードアップを進めています。
※フジ・コーポレーションの決算資料よりブログ管理人作成
新型コロナウィルスの影響下においても、ネット経由の通信販売が増え、新倉庫の出荷能力を十分に生かすことができています。さらに、全国的な大雪によるスタッドレスタイヤの需要増もあって、2021年4月までの第2四半期の売上高は前年同期比21.1%増となりました。
2021年10月期についても、売上高、営業利益ともに大幅な伸びを会社は予想しています。(上記グラフご参照)
[7605]フジ・コーポレーションの配当実績・株価推移
フジ・コーポレーションの配当実績・一株当たり利益・期末配当利回り
年度 | 一株当たり 利益(円) | 配当金 (年間・円) | 期末配当 利回り |
2016年10月期 | 135.41 | 30 | 1.43% |
2017年10月期 | 143.86 | 35 | 1.65% |
2018年10月期 | 194.26 | 35 | 1.69% |
2019年10月期 | 251.92 | 40 | 1.81% |
2020年10月期 | 230.74 | 40 | 1.93% |
※フジ・コーポレーションの決算資料よりブログ管理人作成
一株当たり利益(EPS)を順調に伸ばし、増配を続けてきています。
フジ・コーポレーション[7605]の株価推移(2015年1月~現在)
2020年3月に一時700円台まで下落した株価は、既に新型コロナウィルス影響前の水準を回復しています。2021年4月には、2018年の上場来高値の1,485円に迫るような動きも見せています。
フジ・コーポレーション[7605]の株価推移(2020年1月~現在)
好調な販売実績を受け、上昇トレンドの中にあるような株価推移グラフとなっています。
[7605]フジ・コーポレーションの投資指標と今後の運用方針
2021年6月23日の株価 1,283円による投資指標
一株当たり 利益(EPS)予想(円) | 141.93 |
年間配当金 予想(円) | 17.5 |
予想PER(倍) | 9.04倍 |
実績PBR(倍) | 1.34倍 |
ROE 予想 | 16.22% |
配当利回り予想 | 1.36% |
※フジ・コーポレーションの決算資料よりブログ管理人作成2021年4月末を基準として1株⇒2株の株式分割が実施されたことから、一株当たり利益(EPS)や年間配当金額については、従来の値を1/2した額と比較する必要があります。
一株当たり利益(EPS)は、これまで最大だった2019年10月期の金額を上回る予想値です。予想年間配当金額については、2018年10月期と同水準です。
今後の方針
独自のビジネスモデルでカー用品(タイヤ・ホイール)を販売することで、効率的な運営を実現しているようです。10%台半と高いROE(自己資本利益率)を毎年のように達成しています。業績も比較的安定していて、EPS、配当金額も順調に増やしてきています。
1.36%の配当利回りと1.9%の優待利回りをから、総合利回りは3.26% とまあまあです。株主構成における個人の割合が7割近くにのぼること、配当性向が10%台と低いことを考えると、個人株主へのアピールである株主優待の改悪の可能性は少なそうです。
PERやPBRの株価指標的にも割高感は無く、チャート形状も良好。当面、保有継続の方針です。
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