2021年6月末 株式・為替・金利市場の動向と投資ポートフォリオのパフォーマンス確認

2021/07/01

運用ポートフォリオ 投資-市場動向

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グローバル市場の動向確認(2021年6月末)

2021年6月末時点の、グローバル投資市場-株式、金利・為替、商品先物市場の動きを振り返ります。

株式市場
指数2021年
6月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
S&P 5004,300.922.3%14.5%
Nasdaq14,504.005.5%12.5%
東証TOPIX1,943.571.1%7.7%
ドイツ DAX15,531.040.7%13.2%
英国 FTSE1007,037.470.2%8.9%
香港ハンセン28,812.12-1.2%5.8%

為替・金利市場
指標2021年
6月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
米ドル円 為替レート111.111.57円7.87円
ユーロ円 為替レート131.73-2.22円5.64円
英ポンド円為替レート153.64-2.01円12.48円
豪ドル円 為替レート83.34-1.38円3.91円
ドルインデックス92.362.362.46
米国10年国債金利1.47%-0.11%0.55%
日本10年国債金利0.06%-0.02%0.03%

商品先物市場
商品先物2021年
6月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
WTI原油 (ドル/バレル)73.5810.9%51.6%
(ドル/トロイオンス)1,769.25-7.1%-7.2%
(ドル/トン)9,388-8.6%21.0%

  • 新型コロナウィルスワクチン接種が進み、良い経済指標も増えた米国では、株式市場が好調でした。ハイテク株を中心に買われ、Nasdaq市場は、6月を通してほぼ一本調子で上昇しました。下旬には、連日のように最高値を更新するような場面もありました。
  • 株式が買われると債券が売られる(金利が上がる)、というのが市場の一般論です。その一般論に反し、6月の米国では株式と一緒に債券も買われ(金利が低下し)ました。3月には1.7%台をつけていた米国10年国債の金利は、5月に続き6月にも大きく下がり、1.5%を切る水準となりました。
  • 一説には、米国債上昇(金利低下)の理由は、日本や欧州の機関投資家が、自国に比べて金利が高い米国債購入を本格化しているから、との話があるようです。
  • 為替レートが全体としてドル高に振れているのも、同じ理由によると言われています。米ドル円為替レートは5月対比で1.5円円安の111円台となり、対欧州通貨でもドル高が進んでいます。
  • 複数の主要国通貨に対する米ドルの為替レート価値を表すドルインデックス(ドル指数)も再び上昇し、92を回復しました。
  • 産油国の協調減産の続いている原油は上昇を続け、WTI原油先物は2018年10月以来となる70ドル台をつけています。一方、中国の需要拡大などにより、2020年春以降、一本調子で上昇してきた銅は、5月対比で9%近い下げとなりました。

資産クラス毎のパフォーマンス(2021年6月)

代表的な低コスト・インデックス投信であるeMAXIS Slimシリーズ(三菱UFJ国際投信株式会社)の価格動向により、資産クラス別のパフォーマンスを確認しておきたいと思います。

以下、eMAXIS Slimシリーズにおける各資産クラスの投資信託について、月次、および、年初来パフォーマンスをまとめています。

資産クラス
パフォーマンス
月間年初来
日本株式1.2%8.8%
先進国株式2.5%22.5%
新興国株式2.2%17.0%
日本債券0.1%-0.1%
先進国債券-0.2%2.2%
新興国債券-0.1%3.0%
日本REIT4.0%22.7%
先進国REIT3.0%27.6%
※新興国債券クラスのみ、eMAXIS Slimeシリーズは存在しないため、eMAXIS新興国債券インデックスを用いています。

好調な米国株式市場の恩恵を受け、先進国株式クラスが引き続き好パフォーマンスです。

また、新型コロナウィルスの影響により昨年大きく下げた、日本REITおよび先進国REITクラスが力強く上昇を続けています。

投資ポートフォリオのパフォーマンス(2021年6月末)

ハッピー・リタイア・ライフへ向けた私の長期分散投資ポートフォリオのパフォーマンス状況

2021年6月末時点投資ポートフォリオの
パフォーマンス
評価損益
前年末比 +9.6%
(前月比 +1.0%)
金利/配当+実現損益
1月以降 +1.27%
(年率換算 +2.5%)
(備考)
※「評価損益」は修正ディーツ法による金額荷重収益率
  (年率換算は行っていない)
※「金利配当+実現損益」は税引後収益でポートフォリオ評価に
  含まれないものの合計額

【2021年6月末の投資ポートフォリオの状況】

2021年6月 長期分散投資ポートフォリオの資産分布グラフ

【売却銘柄】
  • 三井住友フィナンシャルグループ[8316]
  • 住友商事[8053]
【購入銘柄】
   なし

ポートフォリオ状況
  • 日本株式市場の頭の重さが意識されていたこともあり、2020年9月の購入以降高パフォーマンスをもたらしてくれた 三井住友フィナンシャルグループ[8316]と、住友商事[8053]の一部を売却しました。
  • 上記以外の日本株クラスは、株価回復過程の出遅れ銘柄が多く、6月はプラスパフォーマンスとなりました。
  • 一方、ハイテク銘柄の少ない先進国株式クラスは、市場全体の上昇についていけず、ほぼ横ばいでした。
  • 米国金利の低下や円安進展により、先進国債券クラスもプラスパフォーマンスでした。
  • 結果として、6月のハッピー・リタイヤ・ライフに向けた投資ポートフォリオは、比較的良好なパフォーマンスとなりました。日本株2銘柄を利食いましたが、それでも前月比1.3%のプラス、金利/配当と実現利益を合わせると、年率換算で3.1%の税引後収入です。
  • 日本株式クラスの一部銘柄の売却により、リスク資産ポートフォリオの外貨建て資産割合はやや増えて67.1%となりました。そのうち為替ヘッジしている比率は8.2%、結果として外貨エクスポージャーは58.9%となっています。

各アセットクラス別の主な投資対象

アセットクラス現在の主な投資対象商品
日本株式現在は一部のみインデックス投信で、ほとんどは個別銘柄。優待銘柄を含む50社以上に分散投資。2020年9月に、高配当のメガ銀行株と商社を新規に購入、2021年1月と5月に航空株を追加購入。
先進国株式米国のインデックスと個別銘柄20社程度に投資。ハイテク銘柄はかなり前に売却しポジションが少ない。一部売却後もまだ金融株への集中度が高い。その他、ヘルスケア、生活必需品、通信株などの安定成長銘柄に分散投資。
新興国株式アジア株投信を少額保有。
日本債券クレジット(信用)リスクの存在する、国内個別企業の発行する普通社債と信託銀行経由の金銭信託。
なお、個人向け国債はリスク運用資産とは分けて現金相当として認識。将来市場が下落した際にリスク資産を購入をするための待機資金としている。
先進国債券米国債個別銘柄と、国際機関および個別企業発行の米ドル建て個別債券が大半。米国株売却資金の受け皿である米ドルMMFも含む。
新興国債券新興国債券投信。一部分を為替ヘッジしている。
ハイイールド債券ドル金利が低下してくる過程で全て売却済みで現在保有無し。
日本REIT国内リート個別銘柄。
グローバルREIT米国リート投信と少額の豪州リート。

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自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

投資スタンスについてはこちらをご覧ください。

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