2021年4月末 株式・為替・金利市場の動向と投資ポートフォリオのパフォーマンス確認

2021/05/02

運用ポートフォリオ 投資-市場動向

t f B! P L

グローバル市場の動向確認(2021年4月末)

2021年4月末時点の、グローバル株式市場、金利・為替市場、および、商品先物市場の動向について確認しておきます。

株式市場

指数2021年
4月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
S&P 5004,181.175.2%11.3%
Nasdaq13,962.685.4%8.3%
東証TOPIX1,898.24-2.9%5.2%
ドイツ DAX15,135.910.8%10.3%
英国 FTSE1006,969.813.8%7.9%
香港ハンセン28,675.371.0%5.3%

為替・金利市場

指標2021年
4月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
米ドル円 為替レート109.29-1.41円6.05円
ユーロ円 為替レート131.401.57円5.31円
英ポンド円為替レート151.00-1.53円9.84円
ドルインデックス91.29-1.951.39
米国10年国債金利1.63%-0.12%0.71%
日本10年国債金利0.09%-0.01%0.07%

商品先物市場

商品先物2021年
4月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
WTI原油 (ドル/バレル)63.587.5%31.0%
(ドル/トロイオンス)1,769.803.0%-7.1%
(ドル/トン)9,80911.5%26.5%


欧米、特にコロナウィルスのワクチン接種の進んでいる米国やイギリスの株式市場が引き続き好調で、米国のS&P500の年初来上昇率は11%を超えました。一方、日本の株式市場は上値が重い展開が続き、月間ではマイナス2.9%、年初来でも5.2%の上昇率にとどまっています。

2021年1月以降の上昇が大きかった米ドルや英ポンドは、3月に一旦高値をつけた後、4月は下落に転じました。複数の主要国通貨に対する米ドルの為替レート価値を表すドルインデックス(ドル指数)も、3月に93台の高値を付けた後は2%程度下落しています。

3月に1.7%台を付けていた米国10年国債金利も4月に入ると下落が進み、一時1.5%半ばまでいきました。ただ、ワクチン接種が進み、好調な経済指標が公表されるようになった4月後半には再び上昇し、1.6%台となっています。

米国ではワクチン接種が加速し、雇用の拡大が続いています。経済の最大部分を占める個人消費の記録的な伸びにより、経済成長が加速しています。4月29日公表された米国の実質国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率6.4%増加となり、GDPはコロナ前のピーク水準にほぼ並びました。

インフレ期待の高まりから、長期金利が再び上昇していく可能性もあり、その場合、またドル高が進む可能性があると感じています。4月に入ってからの原油や銅など商品市場の上昇も、そうした点を示唆しているのかもしれません。

資産クラス毎のパフォーマンス

代表的な低コスト・インデックス投信であるeMAXIS Slimシリーズ(三菱UFJ国際投信株式会社)の価格動向により、資産クラス別のパフォーマンスを確認しておきたいと思います。

以下、eMAXIS Slimシリーズにおける各資産クラスの投資信託について、月次、および、年初来パフォーマンスをまとめています。

資産クラス
パフォーマンス
月間年初来
日本株式-2.8%6.1%
先進国株式4.7%17.8%
新興国株式2.0%13.8%
日本債券0.2%-0.2%
先進国債券-0.1%1.0%
新興国債券1.9%0.8%
日本REIT2.7%17.2%
先進国REIT4.6%21.1%
※新興国債券クラスのみ、eMAXIS Slimeシリーズは存在しないため、eMAXIS新興国債券インデックスを用いています。

上でも見てきたように、米国を中心とした先進国株式やREITクラスが引き続き好調で、日本株式クラスのみ月間でマイナスとなりました。先進国REITの年初来パフォーマンスは21%に達しました。

投資ポートフォリオのパフォーマンス(2021年4月末)

ハッピー・リタイア・ライフへ向けた私の長期分散投資ポートフォリオのパフォーマンスは

  評価損益       :前年末比+6.5%(前月比 マイナス0.7%)

  金利配当+実現損益:1月以降 +0.9%(年率換算 +2.6%)

        (※金利配当+実現損益は税引後収益で、ポートフォリオ評価に含まれないもの)

となりました。

【2021年4月末のリスク資産ポートフォリオ状況】

021年4月の運用ポートフォリオの資産クラス分布

  • 好調だった米国株を含む先進国株式やREITクラスが、パフォーマンス向上に貢献したものの、日本株式の下落や、為替の円高を要因とした外貨建て資産の目減りを補いきれませんでした。投資ポートフォリオの評価額としては、過去最高を達成した3月末から少し減りました。
  • 米国長期金利が3月終わりに一旦の高値をつけたことから、米ドルMMFとして保有していた資金の一部で米ドル建債券を購入しました。購入した債券は、ドイツ復興金融公庫債(期間15年)とトヨタモーター・ファイナンス(期間5年)です。
    銘柄クーポン期間格付
    (S&P/Moody's)
    ドイツ復興金融公庫0.00%15年AAA/Aaa
    トヨタモーター ファイナンスNBV0.91%5年AA-/Aa3
    いずれも、米国格付機関により、トリプルAやダブルAの高格付けを取得しており、長期投資にも安心感があります。ドイツ復興金融公庫は約2%の利回りで購入でき、まずまず良かったと思っています。

    今後もまだ米国長期金利の上昇は続く可能性があり、今回はやや短めの債券を混ぜて購入しました。ドルMMF資金はまだ残っていることから、米ドル金利が再び上昇してきたタイミングで、再びドル建て債券を購入していきたいと考えています。

    なお、米ドルMMFの資金は過去の米国株を売却したもので、先進国債券クラスとして保有していたことから、この取引でポートフォリオのアロケーションは変わっていません。
  • 4月は株式の売買は行っていません。
  • 海外資産の好パフォーマンスを受け、リスク資産ポートフォリオの外貨建て資産割合はやや増えて65.8%となりました。そのうち為替ヘッジしている比率は8.2%、結果として外貨エクスポージャーは57.9%となっています。

各アセットクラス別の主な投資対象

アセットクラス現在の主な投資対象商品
日本株式現在は一部のみインデックス投信で、ほとんどは個別銘柄。優待銘柄を含む50社以上に分散投資。2020年9月に、高配当のメガ銀行株と商社を新規に購入、2021年1月に航空株を追加購入。
先進国株式米国のインデックスと個別銘柄20社程度に投資。ハイテク銘柄はかなり前に売却しポジションが少ない。一部売却後もまだ金融株への集中度が高い。その他、ヘルスケア、生活必需品、通信株などの安定成長銘柄に分散投資。
新興国株式アジア株投信を少額保有。
日本債券クレジット(信用)リスクの存在する、国内個別企業の発行する普通社債と信託銀行経由の金銭信託。
なお、個人向け国債はリスク運用資産とは分けて現金相当として認識。将来市場が下落した際にリスク資産を購入をするための待機資金としている。
先進国債券米国債個別銘柄と、国際機関および個別企業発行の米ドル建て個別債券が大半。米国株売却資金の受け皿である米ドルMMFも含む。
新興国債券新興国債券投信。一部分を為替ヘッジしている。
ハイイールド債券ドル金利が低下してくる過程で全て売却済みで現在保有無し。
日本REIT国内リート個別銘柄。
グローバルREIT米国リート投信と少額の豪州リート。

<ご注意>
当サイトに記載の内容は、あくまで、管理人の個人的な見解に基づくもので、何ら特定の投資運用方針を推奨するものではありません。記載内容については、細心の注意を払い各種の公表資料等から作成していおりますが、掲載内容の適時性、正確性、有用性等に関して一切保証するものではありません。投資にあたり、万が一損害を受けたとしても一切責任は負えません。投資はあくまで自己責任でお願いします。

ブログ アーカイブ

このブログを検索

自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

投資スタンスについてはこちらをご覧ください。

Powered by Blogger | Designed by QooQ