ANAホールディングス[9202]の株主優待割引券が到着-業績、配当金実績と株価推移の確認【2021年5月】

2021/05/17

株主優待 投資-日本株

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この記事では、今や日本航空を抜いて国内最大手となった航空会社、ANAホールディングス[9202]の2021年5月到着の株主優待券についてご紹介します。あわせて、株価の推移、業績推移、配当金の推移を確認しておきたいと思います。新型コロナウィルス感染症の拡大により業績にかなりストレスがかかっている今は、長い目でみると優待株をうまくゲットするチャンスなのかもしれません。

[9202]ANAホールディングスの株主優待

権利確定日が3月末、9月末(年2回)の株式優待銘柄です。

権利確定日3月末、9月末(年2回)
株主優待内容・保有株式数に応じて、ANA国内全
 路線の片道1区間が株主優待割引運賃
 で利用できる「株主優待番号ご案内
 書」を贈呈

・ANAグループ各社・提携ホテル優待
 冊子の贈呈

優待割引運賃が利用可能となる「株主優待番号ご案内書」の贈呈枚数
保有株式数株主優待番号ご案内書
100株以上1枚
200株以上2枚
300株以上3枚
400株以上4枚
+400株超過分は200株毎に1枚
1,000株以上7枚
+1,000株超過分は400株毎に1枚
100,000株以上254枚
+100,000株超過分は800株毎に1枚

ANAグループ各社優待冊子
ANAグループ各社の優待クーポン券18枚の入った冊子が、100株以上保有の株主へ一人1冊贈呈されます。優待クーポン券1枚で下記の対象となる優待サービスを1回利用可能です。

・IHG・ANA・ホテルズグループジャパンでの優待
・国内・海外パッケージツアー商品の優待
・空港内売店・免税店でのお買い物優待
・ゴルフプレー料金の割引優待

株主優待券の有効期間

株主優待券
(3月基準日)
株主優待番号ご案内書(国内線搭乗優待)
   6月1日~翌年5月末(1年)
ANAグループ優待クーポン券
6月1日~11月末(半年)
株主優待券
(9月基準日)
株主優待番号ご案内書(国内線搭乗優待
  12月1日~翌年11月末(1年)
ANAグループ優待クーポン券
12月1日~翌年5月末(半年)

今回の株主優待券の有効期限は2022年5月末です。

ANAホールディングス[9202]へ投資する場合、2021年5月14日の株価 2,447.5円を前提として、100株で244,750円になります。

2021年5月贈呈(2021年3月権利確定)の優待券
ANAホールディングス[9202]の株主優待券(2021年5月贈呈、2021年3月権利確定分)

[9202]ANAホールディングスの業績動向

2020年3月以降のコロナウィルス感染症拡大による影響で旅行需要は低迷、ANAホールディングスの売上高は前年比マイナス63%の7,286億円となりました。営業損益もマイナスとなり、最終損益もマイナス4,064億円と、リーマンショックの影響を受けた2010年3月期以来の純損失となりました。

ANAホールディングスの業績推移グラフ(売上高・営業利益)
ANAホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成

国際線の旅客数が前年比マイナス95%、国内線の旅客数が前年比マイナス70%と大きく落ち込みました。一方、国際貨物が前年比56%の売上増となり収益を下支えし、昨年秋の会社による通期予想は上回る利益水準となったようです。

次の座席利用率グラフでみられるように、出入国規制により国際旅客需要の低迷は継続しています。一方、緊急事態宣言解除やGo To トラベルなどの旅行喚起により、昨年秋以降は国内旅客需要の回復も見られます。ANAホールディングスも決算説明資料の中で、「感染か落ち着けば国内旅客需要は急速に回復する」としています。

ANAホールディングスの有償座席利用率(2019年4月~2021年3月)
※ANAホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成

ANAホールディングスは、公募増資を行ったことで自己資本金が1兆円を超えていますが、自己資本比率は前期比でマイナス10%の31.4%と結構低い水準となっています。

[9202]ANAホールディングスの配当実績

ANAホールディングスの配当実績・一株当たり利益・期末配当利回り
年度一株当たり
利益(円)
配当金
(年間・円)
期末配当
利回り
2017年3月期282.3561.77%
2018年3月期417.82601.46%
2019年3月期331.04751.85%
2020年3月期82.6600.00%
2021年3月期-1,082.0400.00%
※ANAホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成
※※当社は2017年10月に株式10株につき1株の割合で株式併合を行っており、2017年3月期の配当金額は併合後の60円に相当します。

コロナ禍の影響を受け、前年度に続いて2020年3月期も無配となりました。

[9202]ANAホールディングスの株価推移

ANAホールディングス[9202]の株価推移(週足:過去5年)

ANAホールディングス[9202]とNEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信[1306]の株価推移(2020年1月~)
新型コロナウィルス感染症による影響が受ける前の2020年初からの株価推移をTOPIX連動型ETFと比較してみると、TOPIXが約10%の上昇となっている一方で、ANAホールディングスはマイナス31%と依然低迷しています。

[9202]ANAホールディングスの投資指標と今後の運用方針

2021年5月14日の株価 2,447.5円による投資指標
一株当たり
利益(EPS)予想(円)
7.44
年間配当金 予想(円)0
予想PER(倍)329.0倍
実績PBR(倍)1.14倍
ROE 予想0.3%
配当利回り予想0.00%
※ANAホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成

今後の方針

銀行借入を行ったことにより手元流動性資金も豊富にあり、新型コロナウィルス感染拡大の影響が続いたとしても、直ぐに経営が傾く心配は少なそうです。ただ、自己資本比率が31%と、日本航空の45%と比べても随分低い水準となっているのは気になります。

とはいっても、新型コロナウィルスによる影響が今後徐々に薄れていくにつれ、企業による出張需要は従来水準までは戻らないことはあっても、個人の旅行需要は、押さえられていた反動で大きく盛り上がっていく可能性が高いのではないかと想像します。

個人投資家としては、長い目線での投資が可能であることから、日本航空と同様に、ANAホールディングス株式も長期目線で継続保有していく方針です。何らかの理由で株価がここから下落するような場面があれば、長期目線で買い増しも検討したいと思います。

直近の日本航空の記事も是非ご参照ください。

日本航空[9201]JALの株主優待券が到着【2021年5月】

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自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

投資スタンスについてはこちらをご覧ください。

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