2021年8月末 株式・為替・金利市場の動向と投資ポートフォリオのパフォーマンス確認

2021/09/01

運用ポートフォリオ 投資-市場動向

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グローバル市場の動向確認(2021年8月末)

2021年8月末時点の、グローバル投資市場-株式、金利・為替、商品先物市場の動きを振り返ります。

株式市場
指数2021年
8月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
S&P 5004,522.682.9%20.4%
Nasdaq15,259.204.0%18.4%
東証TOPIX1,960.703.1%8.6%
ドイツ DAX15,835.091.9%15.4%
英国 FTSE1007,119.701.2%10.2%
香港ハンセン25,878.99-0.3%-5.0%
上海株価指数3,543.944.3%2.0%

為替・金利市場
指標2021年
8月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
米ドル円 為替レート110.020.32円6.78円
ユーロ円 為替レート129.90-0.31円3.81円
英ポンド円為替レート151.32-1.17円10.16円
豪ドル円 為替レート80.48-0.08円1.05円
ドルインデックス92.640.452.74
米国10年国債金利1.31%0.08%0.39%
日本10年国債金利0.03%0.01%0.01%

商品先物市場
商品先物2021年
8月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
WTI原油 (ドル/バレル)68.50-7.4%41.2%
(ドル/トロイオンス)1,818.100.3%-4.6%
(ドル/トン)9,520-2.1%22.7%

  • 米国のインフレ動向と、その対応を含めた米連邦準備制度理事会(FRB)によるテーパリング(量的緩和の縮小)の意向に、市場関係者の関心が集まっています。注目された8月27日の経済シンポジウム・ジャクソンホール会議でのFRBパウエル議長の講演内容は、早期の利上げに慎重な姿勢だと受取られました。これを受け、株式市場は月末に向け一段と上昇しました。
  • 8月の米国S&P500指数は7ヵ月連続の上昇となり、年初来上昇率も20%に達しました。米国に比べ出遅れ感のある日本株も、月末近くに菅首相が自民党総選挙前に内閣改造を行うとのニュースが伝わると上昇、TOPIXは月間でプラス3.1%となりました。
  • 8月中旬に一時108円台まで下落した米ドル円為替レートは、前月とほぼ横ばいの110円付近まで戻して終えました。
  • 世界景気の減速懸念から頭の重くなった原油市場は、WTI原油で月間7.4%の下落、銅先物も約2%の下落となりました。

資産クラス毎のパフォーマンス(2021年8月)

代表的な低コスト・インデックス投信であるeMAXIS Slimシリーズ(三菱UFJ国際投信株式会社)の価格動向により、資産クラス別のパフォーマンスを確認しておきたいと思います。

以下、eMAXIS Slimシリーズにおける各資産クラスの投資信託について、月次、および、年初来パフォーマンスをまとめています。

資産クラス
パフォーマンス
月間2021
年初来
2020
年初来
日本株式3.2%9.8%17.8%
先進国株式2.5%27.3%38.8%
新興国株式-0.2%9.0%18.6%
日本債券-0.1%0.2%-0.6%
先進国債券0.0%2.9%7.9%
新興国債券0.3%1.8%-2.1%
日本REIT-0.3%23.2%6.2%
先進国REIT2.1%33.4%15.6%
※新興国債券クラスのみ、eMAXIS Slimeシリーズは存在しないため、eMAXIS新興国債券インデックスを用いています。

菅首相の内閣改造のニュースにより月末に向け上昇した日本株式クラスが月間ベストパフォーマンスです。好調な米国株式市場の恩恵を受けた先進国株式や先進国REITクラスも引き続き月間プラスパフォーマンスです。

その他の資産クラスは、月間でほぼ横ばいでした。

投資ポートフォリオのパフォーマンス(2021年8月末)

ハッピー・リタイア・ライフへ向けた私の長期分散投資ポートフォリオのパフォーマンス状況

2021年8月末時点投資ポートフォリオの
パフォーマンス
評価損益
前年末比 +10.6%
(前月比 プラス2.2%)
金利/配当+実現損益
1月以降 +1.6%
(年率換算 +2.4%)
(備考)
※「評価損益」は修正ディーツ法による金額荷重収益率
  (年率換算は行っていない)
※「金利配当+実現損益」は税引後収益でポートフォリオ評価に
  含まれないものの合計額

【2021年8月末の投資ポートフォリオの状況】

2021年8月 長期分散投資ポートフォリオの資産分布グラフ

【売却銘柄】
        なし

【購入銘柄】
     ▶パーク24[4666] (信用取引 買建)


ポートフォリオ状況
  • 8月のハッピー・リタイヤ・ライフに向けた長期投資ポートフォリオは、月間でプラス1.8%、昨年末比ではプラス8.5%となりました。

  • 先進国株式クラスが月間でプラス5%以上の好パフォーマンスでした。ポートフォリオ中の最大セクターである米国金融株が大きく上昇したことが寄与しました。
  • 日本株式クラスは月間でプラス4%となりました。コロナ渦においても良好な業績により上昇してきた銘柄が低調であった一方で、これまで売られていたコロナ後を睨んだ銘柄が上昇を支えました。外食、リース、そしてオリエンタルランド[4661]などです。
  • また、コロナ後睨みの銘柄ではありませんが、ヘルスケア事業が極めて好調な富士フイルムホールディングス[4901]が月間でプラス15%以上と最大の貢献を果たしてくれました。(関連記事:こちらをご覧ください)
  • ポートフォリオ内で既に保有しているパーク24[4666]が、月中2,000円をかなり割り込んで下げる場面がありました。コロナ後睨みで今後戻す場面がありそうだとの思いから、信用取引で少し購入しました。この分は短期保有目線です。
パーク24[4666]の株価推移グラフ(2020年から2021年8月現在)
  • リスク資産ポートフォリオの外貨建て資産割合は、ほぼ変わらずの65.8%でした。そのうち為替ヘッジしている比率は8.0%、結果として外貨エクスポージャーは57.8%となっています。
  • 各国中央銀行の金融緩和姿勢に変化はなく、投資市場におけるマネーは潤沢です。とはいっても、上昇相場も長く続いていて、高値における警戒姿勢を怠ってはいけないと感じています。
  • 米国ハイテク株は既にポジションをかなり落としました。また、日本株式クラスでは、日経平均株価の上値で先物による売りヘッジを行い、下落時に買い戻すというオペレーションを今年に入ってから続けています。引き続き、うまくリスクコントロールをしながら、長期目線で分散した投資を行っていきたいと考えています。

各アセットクラス別の主な投資対象

アセットクラス現在の主な投資対象商品
日本株式現在は一部のみインデックス投信で、ほとんどは個別銘柄。優待銘柄を含む50社以上に分散投資。2021年1月と5月に航空株を追加購入。2021年7月に、高配当のメガ銀行株、損害保険株、商社株を追加購入、
先進国株式米国のインデックスと個別銘柄20社程度に投資。ハイテク銘柄はかなり前に売却しポジションが少ない。一部売却後もまだ金融株への集中度が高い。その他、ヘルスケア、生活必需品、通信株などの安定成長銘柄に分散投資。
新興国株式アジア株投信を少額保有。
日本債券クレジット(信用)リスクの存在する、国内個別企業の発行する普通社債と信託銀行経由の金銭信託。
なお、個人向け国債はリスク運用資産とは分けて現金相当として認識。将来市場が下落した際にリスク資産を購入をするための待機資金としている。
先進国債券米国債個別銘柄と、国際機関および個別企業発行の米ドル建て個別債券が大半。米国株売却資金の受け皿である米ドルMMFも含む。
新興国債券新興国債券投信。一部分を為替ヘッジしている。
ハイイールド債券ドル金利が低下してくる過程で全て売却済みで現在保有無し。
日本REIT国内リート個別銘柄。
グローバルREIT米国リート投信と少額の豪州リート。

<ご注意>
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自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

投資スタンスについてはこちらをご覧ください。

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