富士フイルムホールディングス[4901]の株主優待、アスタリフト化粧品が到着-業績、配当金実績と株価推移の確認【2021年8月】

2021/08/25

株主優待 投資-日本株

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この記事では、ヘルスケア事業が好調で株価は上場来高値圏にある、富士フイルムホールディングス[4901]の2021年3月基準の株主優待についてご紹介します。女性には嬉しいアスタリフト化粧品がもらえます。あわせて、富士フイルムホールディングスの事業の概要、株価の推移、業績推移、配当金の実績を確認します。

[4901]富士フイルムホールディングスの株主優待

権利確定日が3月末、9月末(年2回)の株式優待銘柄です。
権利確定日3月末、9月末(年2回)
株主優待内容(1) 100株以上保有の株主に、自社グループ会社ヘルスケア商品優待割引販売

(2) 100株以上の長期保有株主に、保有期間と保有株式数に応じて、自社グループ会社の以下優待品を贈呈

・ヘルスケアトライアルキット
・ヘルスケア商品
・フォトブック等プリントサービス
            利用クーポン

株式保有期間と保有株式数により贈呈される株主優待品
(1) 100株以上保有の全ての株主向け(3月末、9月末)
保有株式数株主優待
100株以上自社グループ会社ヘルスケア商品優待割引販売
(30%割引)

(2-A) 1年以上の長期保有株主向け
保有株式数株主優待
100株以上【3月末基準日】
自社グループ会社の優待品贈呈
・ヘルスケアトライアルキット
・ヘルスケア商品(計2,000~3,000円相当)

【9月末基準日】
自社グループ会社フォトブック等プリントサービス利用クーポン(1,000円分)

(2-A) 3年以上の長期保有株主向け
保有株式数株主優待
300株以上
500株未満
【3月末基準日】
自社グループ会社の優待品贈呈
・ヘルスケアトライアルキット
・ヘルスケア商品(計4,000~5,000円相当)

【9月末基準日】
自社グループ会社フォトブック等プリントサービス利用クーポン(1,000円分)
500株以上【3月末基準日】
自社グループ会社の優待品贈呈
・ヘルスケアトライアルキット
・ヘルスケア商品(計9,000~10,000円相当)

【9月末基準日】
自社グループ会社フォトブック等プリントサービス利用クーポン(4,000円分)

富士フイルムのヘルスケア商品の30%割引販売のほか、女性には嬉しいアスタリフト化粧品とお試しセットがもらえます。

2021年夏 贈呈(2021年3月権利確定)の優待商品

500株以上、3年以上保有者への富士フイルム ヘルスケア商品
アスタリフト ホワイト ジェリー アクアリスタ
富士フィルムホールディングス[4901]の株主優待商品アスタリフト(2021年3月基準)

500株以上、3年以上保有者への富士フイルム ヘルスケアトライアルキット
アスタリフト 美白/UV お試しセット・プレミアムビタミン
富士フィルムホールディングス[4901]の株主優待商品お試しセット(2021年3月基準)

500株以上3年以上保有者への優待品は、(化粧品)アスタリフトコースとサプリメントコースからの選択でした。アスタリフトコースの優待品が上の写真です。
富士フィルムホールディングス[4901]の株主優待コース案内(2021年3月基準)

今回、2021年3月に新たにアスタリフトシリーズに加わった、美白有効成分配合のホワイト ジェリー アクアリスタが優待商品に採用されました

2020年夏 贈呈(2020年3月権利確定)の優待商品

500株以上、3年以上保有者への富士フイルム ヘルスケア商品
アスタリフト ジェリー アクアリスタ と お試しセット・プレミアムビタミン
富士フィルムホールディングス[4901]の株主優待商品(2020年3月基準)
ホワイト ジェリー アクアリスタ発売前の2020年夏の優待品は、通常のジェリー アクアリスタでした。

富士フイルムホールディングスの優待利回り

富士フイルムホールディングス[4901]へ投資する場合、2021年8月23日の株価 8,929円を前提として、100株で892,900円、500株では4,464,500円必要になります。優待品のヘルスケア商品とプリントサービスクーポンのみを、額面どおりの価値で計算すると、100株1年以上保有で0.33%、500株3年以上保有で0.29%の優待利回りとなります。

[4901]富士フイルムホールディングスの事業内容・業績動向

富士フイルムホールディングスは、もともと富士フイルムの大手企業です。デジタル化により富士フイルムビジネスが縮小することを見越し、M&A(企業の合併・買収)を活用するなどして早くから多角化を進めてきました。

従来のカラーフイルム、デジタルカメラ、光学機器等のイメージング事業の売上高は10%程しかなく、傘下の旧富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション)の担うデジタル複合機やソリューションサービス等のビジネスイノベーション事業のほか、電子材料、ディスプレイ材料、産業機材等のマテリアルズ事業、そして近年力を入れている、医療機器機、バイオ医薬品の開発受託製造、医薬品、化粧品・サプリメント等のヘルスケア事業を展開しています。

2021年4-6月四半期の各事業の売上高割合は次のようになっています。

富士フイルムホールディングスの事業別売上高割合(2021年4-6月四半期)

富士フィルムホールディングス[4901]の事業別売上高割合(2021年4-6月四半期)

※富士フイルムホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成

富士フイルムホールディングスの2021年3月期売上高は、前期比5.3%減の2兆1,925億円となりました。営業利益も前期比11.3%減の1,655億円でした。新型コロナウィルス感染症拡大の影響による経済活動の低下や消費の停滞により、ビジネスイノベーション事業やイメージング事業の収益が大幅に悪化しました。

富士フイルムホールディングスの業績推移(売上高・営業利益)
富士フィルムホールディングス[4901]の業績推移(売上高・営業利益)【2021年3月期】
※富士フイルムホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成

このような環境下でも、ヘルスケア事業やマテリアルズ事業は収益を伸ばしてきました。

特に2021年4-6月四半期に入ると、医療機器やバイオ医薬品の開発受託製造などの伸びにより、ヘルスケア事業の売上高は前年同期に比べ50%以上も拡大しました2021年4-6月四半期のヘルスケア事業の営業利益は前年同期比3.7倍、マテリアルズ事業も前年同期比62%増を達成しています。

2021年8月に入り、会社は2022年3月期の営業利益予想を従来の1,850億円から2,200億円へと上方修正、最終利益予想も1300億円から1,600億円へと予想変更しています。

[4901]富士フイルムホールディングスの配当実績

富士フイルムホールディングスの配当実績・一株当たり利益・期末配当利回り
年度一株当たり
利益
(円)
配当金
(年間・円)
期末配当
利回り
2017年3月期296.27701.61%
2018年3月期322.62751.77%
2019年3月期326.81801.59%
2020年3月期306.18951.75%
2021年3月期453.281001.52%
※富士フイルムホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成

着実に収益を稼ぎ、徐々に配当を増やしてきています。

[4901]富士フイルムホールディングスの株価推移

富士フイルムホールディングス[4901]の株価推移(週足:2015年~2021年8月現在)
富士フィルムホールディングス[4901]の株価推移グラフ(2015年から2021年8月現在)
富士フイルムホールディングスの株価は、2016年半ば以降、上下動を繰り返しながらも緩やかな上昇傾向にありました。

ところが2020年に入ると、新型コロナウィルス感染症拡大の影響による経済活動の停滞を受け、夏場まで株価は下落を続けました。株価はその後回復を見せますが、2020年12月にようやく2020年初水準の5,800円程に到達するのがやっとでした。

株価は2021年に入ると急ピッチでの上昇を続けています。国内で抗インフルエンザウィルス薬として承認を得た「アビガン」について、新型コロナウィルスの治験を再び開始したことや、医療機器や成長事業のバイオ医薬品開発受託製造などヘルスケア事業が想定以上に伸びていることが背景にあると考えられます。

富士フイルムホールディングス株価は、2021年8月19日に上場来高値となる9,042円をつけました。1月の安値である5,385円からは、なんと68%の上昇です。

富士フイルムホールディングス[4901]の株価推移(日足:2020年1月~2021年8月現在)
富士フィルムホールディングス[4901]の株価推移グラフ(2020年から2021年8月現在)

[4901]富士フイルムホールディングスの投資指標と今後の運用方針

2021年8月23日の株価 8,929円による投資指標
一株当たり
利益(EPS)予想(円)
400.18
年間配当金 予想(円)100
予想PER(倍)22.3倍
実績PBR(倍)1.57倍
ROE 予想7.15%
配当利回り予想1.12%
※富士フイルムホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成

今後の運用スタンス

優待利回りは0.3%程しかなく、予想配当利回り1.12%とあわせも総合利回りは1.5%を下回ります。予想株価収益率(PER)は22.3倍であり、平均的に15倍程度であった過去の水準から考えると、株価はやや買われ過ぎ水準だとみることができます。1.57倍の株価純資産倍率(PBR)実績値も、過去には1.1~1.2倍程度だったことから考えると、同様のことがいえます。

一方、自社の元来の強みを多方面の事業へバランスよく展開している優れたビジネスモデルは、富士フイルムホールディングスの大きな強みだと考えています。引き続き好調な推移が想定されるヘルスケアやマテリアルズ事業に加え、今後徐々に企業活動が戻ってくるにつれ、ビジネスイノベーションの回復も期待されます。今後の成長が楽しみなところです。

とても魅力的な株主優待品を楽しみにしながら、今後も投資継続していく方針です。

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当サイトに記載の内容は、あくまで、管理人の個人的な見解に基づくもので、何ら特定の投資運用方針を推奨するものではありません。記載内容については、細心の注意を払い各種の公表資料等から作成していおりますが、掲載内容の適時性、正確性、有用性等に関して一切保証するものではありません。投資にあたり、万が一損害を受けたとしても一切責任は負えません。投資はあくまで自己責任でお願いします。

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自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

投資スタンスについてはこちらをご覧ください。

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