すかいらーくホールディングス[3197]の株主優待、食事券がが到着-業績、配当金実績と株価推移の確認【2021年9月】

2021/09/24

株主優待 投資-日本株

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この記事では、日本のファミレスの先駆けとして様々なブランドを展開する、すかいらーくホールディングス[3197]の株主優待制度についてご紹介します。2020年公表の改悪により優待食事券が半減してしまったのは残念ですが、まだそこそこの優待利回りはキープしています。

あわせて、すかいらーくホールディングスの業績動向、株価の推移、配当金の実績も確認しておきます。

[3197]すかいらーくホールディングスの株主優待

権利確定日が6月末、12月末(年2回)の株式優待銘柄です。
権利確定日6月末、12月末(年2回)
株主優待内容100株以上保有の株主に、すかいらーくグループのレストランで利用できる「株主様ご優待カード」を贈呈

保有株式数による「株主様ご優待カード」金額(1回あたり)
保有株式数ご優待カード(1回あたり)
100株以上
    500株未満
2,000円(2,000円カード×1枚)
300株以上
    500株未満
5,000円(5,000円カード×1枚)
500株以上
  1,000株未満
8,000円 (3,000円カード×1枚)
              (5,000円カード×1枚)
1,000株以上17,000円(2,000円カード×1枚)
             (5,000円カード×3枚)

株主様ご優待カードの有効期限
ご優待カード
(6月基準日)
発行翌年の9月30日まで(約1年間)
ご優待カード
(12月基準日)
発行翌年の3月31日まで(約1年間)

なお、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年9月贈呈の2020年6月末権利確定分の株主様ご優待カードの期限は、従来の2021年9月30日から2022年3月31日まで6ヵ月間延長されています。

2021年9月贈呈(2021年6月権利確定)の株主ご優待券
(5,000円額面のご優待カード)

株主様ご優待カードは、すかいらーくグループの各店舗(一部を除く)で額面の範囲内で500円単位の割引として利用できます。すかいらーくグループは、「ガスト」の他、中華「バーミヤン」、ファミレス「ジョナサン」、和食「藍屋」、回転寿司「魚屋路」、カフェ&ダイニング「むさしの森コーヒー」、ステーキ「ステーキガスト」など、さまざまなジャンルの店があり便利です。

宅配では利用できず、また、お釣りは出ませんので注意が必要です。

すかいらーくホールディングスの優待利回り

すかいらーくホールディングス[3197]へ投資する場合、2021年9月22日の株価 1,588円を前提として、100株で158,800円、300株で476,400円、1,000株では1
,588,000円必要になります。株主様ご優待カードの価値を額面どおりとして計算すると、100株保有で1.25%、300株保有で2.10%、最も割の良い1,000株保有で2.14%の優待利回りとなります。

[3197]すかいらーくホールディングスの業績と成長戦略

すかいらーくホールディングスの事業・業績

すかいらーくホールディングスは、1970年にグループ1号店をオープンした、日本のファミリーレストランの先駆けです。主力の「ガスト」をはじめ、中華、和食、イタリアンなどの専門店業態、回転寿司、焼肉、カフェなど多様なジャンルとブランドを展開しているのが特徴であす。

日本全国および海外に約3,100店の店舗網を持ち、年間約3億人の利用を誇る巨大な事業規模が強みです。全国に10か所の自社工場を中心とした供給網を作り上げていて、それぞれのブランドで「業界最安値」に近い価格設定で展開しています。

すかいらーくホールディングスも新型コロナウィルス感染症拡大の影響を大きく受けています。2020年12月期の売上高は前期比マイナス23%の2,884億円、営業利益はマイナス230億円の赤字となり、無配に転落しています。

すかいらーくホールディングスの業績推移(売上高・営業利益)
すかいらーくホールディングス[3197]の業績推移(売上高・営業利益)【2020年12月期】
※すかいらーくホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成

昨年来コスト削減や原価の低減努力をしていますが、2021年12月期に入っても苦戦は続いています。以下グラフは、すかいらーくグループ既存店の月次の売上高、来店客数、客単価について、2020年1月からの推移を表しています。
すかいらーくホールディングス[3197]既存店売上高・客数・客単価推移グラフ(2020年1月から2021年8月)
※すかいらーくホールディングスの公開資料よりブログ管理人作成

各数値は、2019年の同月の数値を100%として、その数値に対してどのくらいの水準であったかを毎月表しています。例えば、2020年1月の売上(青線)の値は97.6%ですが、この月の売上が2019年1月の売上より2.4%低かったことを示します。

グラフの客数推移(オレンジ線)をみると、2020年3月に新型コロナウィルス感染症拡大の影響により客数が大きく落ち、4月には売上高(青線)とともに2019年比40%の水準となったことがわかります。2020年秋には2019年比8割を超えるところまで回復しましたが、2021年に入ると客数・売上高ともに再び低下し、2019年比で6~7割の水準で低迷しています。

[3197]すかいらーくホールディングスの配当実績

すかいらーくホールディングスの配当実績・一株当たり利益・期末配当利回り
年度一株当たり
利益
(円)
配当金
(年間・円)
期末配当
利回り
2016年12月期93.5700.00%
2017年12月期79.36382.37%
2018年12月期58.04382.19%
2019年12月期48.07190.89%
2020年12月期-87.1600.00%
※すかいらーくホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成

設備投資等に備え内部留保を確保する方針から、2019年12月期は配当性向を40%にとどめ、配当金をその前年から半減させた19円としています。新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けた2020年12月期は、残念ながら無配となりました。

[3197]すかいらーくホールディングスの株価推移

すかいらーくホールディングス[3197]の株価推移(週足:2015年~2021年9月現在)
すかいらーくホールディングス[3197]の株価推移グラフ(2015年1月から2021年9月現在)
すかいらーくホールディングスの株価は新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、2021年初の2,200円近辺から、春には1,300円台まで一気に下落しました。

すかいらーくホールディングス[3197]の株価推移(日足:2020年1月~2021年月現在)
すかいらーくホールディングス[3197]の株価推移グラフ(2020年1月から2021年9月現在)
その後も店舗の客数が戻らない中、客単価の上昇もまだ見られず、株価は1,400円台から1700円台での上下動が続いています。

[3197]すかいらーくホールディングスの投資指標と今後の運用方針

2021年9月22日の株価 1,588円による投資指標
一株当たり
利益(EPS)予想(円)
2.03
年間配当金 予想(円)未定
予想PER(倍)777.3倍
実績PBR(倍)2.29倍
ROE 予想0.30%
配当利回り予想
※すかいらーくホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成

2021年12月期の配当については、未定としています。

今後の運用スタンス

2020年秋に公表された優待改悪により、もらえる食事券は半分となってしまいましたが、株価も低迷していることから300株保有による優待利回りは2.10%とまずまずです。配当利回りが数年前の2%を超える水準まで戻ってくればそこそこ魅力的ですが、現状、直ぐにそこまで収益力が回復するような感じはしていません。

2019年までは8%程の自己資本利益率(ROE)、5~8%程の売上高営業利益を達成していて、規模の利益を追求したビジネス運営ができていました。外食銘柄としてけっこう魅力があり、現保有ポジションよりも多く投資をしていました。2019年に株価がかなり上昇し、株価収益率(PER)も40倍を超えるようになってきたことから、一部を売却した経緯があります。

車での外出時に食事をする店に困った際など、すかいらーくグループは店舗数や業態も多く便利です。優待券の使い勝手がとても良いといえます。現時点では直ぐに買い増しをしていく感じではないでので、現状ポジションはホールドしながら業績動向を注視しいきたいと思います。業績回復の兆しが見えれば買い増し、逆に競争力がいつまでも戻らない感じの場合は売却も検討する方針です。

<ご注意>
当サイトに記載の内容は、あくまで、管理人の個人的な見解に基づくもので、何ら特定の投資運用方針を推奨するものではありません。記載内容については、細心の注意を払い各種の公表資料等から作成していおりますが、掲載内容の適時性、正確性、有用性等に関して一切保証するものではありません。投資にあたり、万が一損害を受けたとしても一切責任は負えません。投資はあくまで自己責任でお願いします。

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自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

投資スタンスについてはこちらをご覧ください。

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