ダイドーグループホールディングス[2590]から、ことしも巨大な箱に入った3段重ねの株主優待商品が届きました。昨年から年1回配布へと変更され、6,000円分となった飲料とゼリーの詰合せは、さすがに豪華です。
この記事では、今回の優待内容をご紹介し、あわせて、業績動向、株価の推移、配当金実績も確認しておきます。
原材料費等のコストアップの影響が心配されるダイドーグループホールディングス。投資を続けていくかについても検討しておきたいと思います。
[2590]ダイドーグループホールディングスの2022年4月の株主優待品
昨年同様、巨大な宅配便が届きました。
箱を開けてみると、ダイドーグループホールディングスの3段重ねの株主優待品でした。
2022年4月受取(2022年1月権利確定)の株主優待品
ドライゼリー市場でトップシェアを誇る「たらみ」のフルーツたっぷりのフルーツゼリーと、コーヒーをはじめとした各種飲料の詰合せです。なお、過去の優待商品については、こちらの記事をご覧ください。
ダイドーグループホールディングスの株主優待は、確定月が珍しく1月なので重宝します。権利確定日が月末ではなく1月20日ですので、注意が必要です。
株主優待制度の概要
1)株主優待品
2)記念品(長期保有株主向け)
[2590]ダイドーグループホールディングスの事業内容・業績動向
Dydoグループは国内飲料事業が中核で、その部門売上の80%は自販機を通じたものです。自社工場を持たずに、生産と物流を全国の強力会社に委託するファブレス経営によって、製品の企画・開発と自販機オペレーションに経営資源を集中していることが特徴です。
飲料事業のほか、海外飲料事業、医薬品関連事業、そして食品事業を展開しています。海外事業の中心はトルコにおける飲料事業です。子会社の大同薬品工業が担う医薬品関連事業では、医薬品メーカーのブランドのドリンク剤などを受託製造しています。
食品事業は子会社の株式会社たらみが展開しています。「おいしいゼリー」を作る技術とブランド力に強みがあり、フルーツゼリー市場でトップシェアを有しています。
ダイドーグループホールディングスの事業別売上高【2022年1月期】
ダイドーグループホールディングスの業績推移(売上・利益)【2022年1月期】
※ダイドーグループホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成2022年12月期の売上収益は前期比プラス2.8%の1,626億円、営業利益は前期比マイナス18.2%の46億円となりました。
新型コロナウィルス感染症拡大の影響も一定程度あり、前年から増収ではあるものの、2年前の売上水準には及びませんでした。営業利益は、先行投資の増加や海外事業における原材料高などにより減益となっています。
2023年1月期について、コロナ禍による売上面への影響は緩やかに回復する前提で会社は予想をしています。営業利益については、各事業ともに原材料価格高騰の影響を見込み、前期比マイナス28%とかなりの減益予想となっています。
今後も、自販機市場における競争力強化や、希少疾病の医療用医薬品事業の育成など、将来の成長に向けた投資を続けていく方針です。
[2590]ダイドーグループホールディングスの配当実績
[2590]ダイドーグループホールディングスの株価推移
ダイドーグループホールディングス[2590]の株価推移(過去5年)
過去5年の株価推移をみると、2020年3月の新型コロナウィルス感染症拡大による急落・急回復以外、概ね5,000円台から6,000円乗せでの横ばい推移となっています。
過去5年の株価推移をみると、2020年3月の新型コロナウィルス感染症拡大による急落・急回復以外、概ね5,000円台から6,000円乗せでの横ばい推移となっています。
ダイドーグループホールディングス[2590]の株価推移(過去1年)
[2590]ダイドーグループホールディングスの投資指標と今後の運用方針
2022年4月25日の株価 4,915円による投資指標
※ダイドーグループホールディングスの決算資料よりブログ管理人作成
ダイドーグループホールディングスは、これまで年間60円の配当を続けいてきています。2023年1月期についても同額を予想しています。
この予想をもとにすると、配当性向がやや上昇することになりますが、まだ40%台なので心配することはないでしょう。
一株当たり利益(EPS)の低下予想を受け、株価収益率(PER)は35倍程度と、ここ数年では高い水準です。食品株としては、この程度の銘柄も見られますが、やや気になるところです。
原材料高や物流コストの上昇などにより利益面が圧迫され、利益率の低下が見込まれています。
今後の方針
自販機市場の競争は激しさを増している上に、原材料高等によるコストアップの影響が心配される状況です。もともと利益率水準が低く事業の効率化が求められる業態において、さらに利益率低下は厳しいところです。株価にも下押し圧力がかかってくる可能性があると考えられます。
将来の成長に向けて投資を続け、力を注いでいる海外飲料事業や医薬品関連事業などの収益への貢献が、今後どのように進んでくるかがポイントとなってくるように思います。
100株保有時の優待利回り1.22%と予想配当利回り1.22%から総合利回りは2.44%。満足する水準ではないですが、豪華な優待品の魅力を考えると投資に値すると考えています。
当面はコスト増の影響などに注意を払いながら、保有継続していく方針です。
<ご注意>
当サイトに記載の内容は、あくまで、管理人の個人的な見解に基づくもので、何ら特定の投資運用方針を推奨するものではありません。記載内容については、細心の注意を払い各種の公表資料等から作成していおりますが、掲載内容の適時性、正確性、有用性等に関して一切保証するものではありません。投資にあたり、万が一損害を受けたとしても一切責任は負えません。投資はあくまで自己責任でお願いします。
当サイトに記載の内容は、あくまで、管理人の個人的な見解に基づくもので、何ら特定の投資運用方針を推奨するものではありません。記載内容については、細心の注意を払い各種の公表資料等から作成していおりますが、掲載内容の適時性、正確性、有用性等に関して一切保証するものではありません。投資にあたり、万が一損害を受けたとしても一切責任は負えません。投資はあくまで自己責任でお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿