2022年に入り、米国長期金利の上昇が大幅に進んでいます。2021年末に1.51%だった米国10年物国債金利は1月19日に一時1.9%台まで上昇、20日現在1.8%台の推移となっています。これは、新型コロナウィルス感染症拡大前の2020年はじめ以来、2年ぶりの高い水準です。
この機会に、投資利回りの上昇した(債券価格の下落した)米ドル建ての個別債券を2銘柄購入しました。
米国長期金利、大幅上昇の背景
米国でインフレが進む中、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、ある程度緩やかな金融引き締め姿勢をこれまで市場に見せていました。
ところが2022年初に公表された12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨にて、労働市場のひっ迫を背景に、FRBは従来予想よりも早期の利上げ、保有資産の縮小が必要になる可能性があるとの見方をしていたことが分かりました。
FRBによる金融引締め加速の思惑がひろがり、長期金利の上昇が進みました。さらに、1月7日発表の米雇用統計において、市場予想を超える失業率の改善、平均時給の伸びが確認されてると、一気に金利上昇が加速しました。
米ドル建債券を購入(スターバックスとオーストラリア・コモンウェルス銀行)
米国長期利回りの上昇を受け、投資利回り上昇(債券価格下落)の恩恵を受けた個別企業の米ドル建債券を2銘柄購入しました。
購入債券は、期間約8.1年のスターバックス(Starbucks Corporation)社債と、約9.6年のオーストラリア・コモンウェルス銀行(Commonwealth Bank of Australia)社債です。いずれも過去に発行されている既発債です。
長期金利上昇の恩恵を受け、いずれも期間10年未満のシニア社債で投資利回りは2%台にのせていて、まずまずです。
スターバックス社債は米国格付機関による格付がBBB格と投資適格と見なされる格付の中ではやや低く、その分、利回りが高めとなっています。さらに、発行体による早期償還の条項(コーラブル条項)がついた債券であることも利回りに寄与しています。
オーストラリア・コモンウェルス銀行社債は、格付がAA格であり、相当に安心感はあります。
今回の購入資金は、満期償還となった過去投資の社債償還金をMMFにて保有していたものです。MMFにおける待機資金はまだまだありますので、今後の金利動向を見極めながら、追加の投資機会を探りたいと思います。
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