2021年7月末 株式・為替・金利市場の動向と投資ポートフォリオのパフォーマンス確認

2021/08/01

運用ポートフォリオ 投資-市場動向

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グローバル市場の動向確認(2021年7月末)

2021年7月末時点の、グローバル投資市場-株式、金利・為替、商品先物市場の動きを振り返ります。

株式市場
指数2021年
7月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
S&P 5004,395.262.2%17.0%
Nasdaq14,672.701.2%13.8%
東証TOPIX1,901.08-2.2%5.3%
ドイツ DAX15,544.390.1%13.3%
英国 FTSE1007,032.30-0.1%8.9%
香港ハンセン25,961.03-9.9%-4.7%
上海株価指数3,397.36-5.4%-2.2%

為替・金利市場
指標2021年
7月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
米ドル円 為替レート109.70-1.4円6.46円
ユーロ円 為替レート130.21-1.5円4.12円
英ポンド円為替レート152.49-1.13円11.33円
豪ドル円 為替レート80.56-2.74円1.13円
ドルインデックス92.19-0.242.29
米国10年国債金利1.23%-0.24%0.31%
日本10年国債金利0.01%-0.04%-0.01%

商品先物市場
商品先物2021年
7月末
変化
(月間)
変化
(年初来)
WTI原油 (ドル/バレル)73.950.7%52.4%
(ドル/トロイオンス)1,812.602.3%-4.9%
(ドル/トン)9,7283.6%25.4%

  • 経済成長が続く米国では、最高値圏にある株式市場が引き続き堅調でした。S&P500指数、ダウ平均株価、Nasdaq総合指数はいずれも月間で1~2%の上昇となりました。
  • 新型コロナウィルスのデルタ株拡大の懸念が増す中、株価が不安定な動きを見せる場面もありましたが、経済成長を示す指標や好調な企業業績が発表され安心感が広がりました。
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)による政策的なサポート姿勢も安心感を与えました。FRBが物価物価を抑えることにより、足元の米物価上昇は一時的にとどまるとの見方が広がり、米国債の購入が拡大、米国10年国債利回りは0.24%も低下しました。
  • 好調な米国株とは裏腹に、中国株は中国政府の規制強化の影響を受け軟調、香港ハンセン指数は月間で9.9%のマイナスとなりました。日本株も国内コロナウィルス感染症拡大の影響などもあり、TOPIX株価指数はマイナス2.2%でした。
  • 米国長期債の利回り低下を受け、米ドル円為替レートは月間で1.4円円高の109円台となりました。
  • 産油国が、これまでの協調減産から転じて生産量を段階的に増やす合意をしたことで、原油市場は一時大きく売られ、WTI原油は7月半ばに65ドル台をつけました。しかし、その後は値を戻し、月間ではほぼ横ばいとなりました。

資産クラス毎のパフォーマンス(2021年7月)

代表的な低コスト・インデックス投信であるeMAXIS Slimシリーズ(三菱UFJ国際投信株式会社)の価格動向により、資産クラス別のパフォーマンスを確認しておきたいと思います。

以下、eMAXIS Slimシリーズにおける各資産クラスの投資信託について、月次、および、年初来パフォーマンスをまとめています。

資産クラス
パフォーマンス
月間2021
年初来
2020
年初来
日本株式-2.2%6.4%14.2%
先進国株式1.4%24.3%35.5%
新興国株式-6.6%9.3%18.9%
日本債券0.5%0.3%-0.5%
先進国債券0.7%2.9%8.0%
新興国債券-1.5%1.5%-2.4%
日本REIT0.7%23.6%6.4%
先進国REIT2.5%30.8%13.3%
※新興国債券クラスのみ、eMAXIS Slimeシリーズは存在しないため、eMAXIS新興国債券インデックスを用いています。

好調な米国株式市場の恩恵を受け、先進国株式クラスが引き続き月間プラスパフォーマンスです。一方、軟調な中国株式を含む新興国株式は月間で大きくマイナス、日本株式クラスもマイナスです。

なお、新型コロナウィルス感染症の影響拡大前との水準感比較のために、今月より2020年初来のパフォーマンス値を表に加えています。株式クラスは地域によらず既に2020年初対比で大きくプラスの水準にあることが確認できます。

投資ポートフォリオのパフォーマンス(2021年7月末)

ハッピー・リタイア・ライフへ向けた私の長期分散投資ポートフォリオのパフォーマンス状況

2021年7月末時点投資ポートフォリオの
パフォーマンス
評価損益
前年末比 +8.4%
(前月比 マイナス1.2%)
金利/配当+実現損益
1月以降 +1.36%
(年率換算 +2.3%)
(備考)
※「評価損益」は修正ディーツ法による金額荷重収益率
  (年率換算は行っていない)
※「金利配当+実現損益」は税引後収益でポートフォリオ評価に
  含まれないものの合計額

【2021年7月末の投資ポートフォリオの状況】

2021年7月 長期分散投資ポートフォリオの資産分布グラフ

【売却銘柄】
        なし

【購入銘柄】
    ▶三井住友フィナンシャルグループ[8316] 
    ▶住友商事[8053]
    ▶東京海上ホールディングス[8766]

ポートフォリオ状況
  • 米国に比べパフォーマンスが悪い日本株式クラスにおいて、高配当銘柄を購入しました。6月中にうまく高値売却していた三井住友フィナンシャルグループ[8316]と、住友商事[8053]を購入し直しました。更に、7月中旬に市場が大きく下がった際に、東京海上ホールディングス[8766]に新規参入しました。
  • ハイテク銘柄の少ない先進国株式クラスは、市場全体の上昇についていけませんでしず、ほぼ横ばいでした。
  • 米国金利の低下により、先進国債券クラス、新興国債券クラスが若干プラスパフォーマンスでした。
  • 7月のハッピー・リタイヤ・ライフに向けた長期投資ポートフォリオは、若干のマイナスパフォーマンスとなりました。
  • リスク資産ポートフォリオの外貨建て資産割合はやや増えて65.9%となりました。そのうち為替ヘッジしている比率は8.1%、結果として外貨エクスポージャーは57.8%となっています。
  • S&P500 VIX指数が7月中旬に25台をつけるなど、高値圏にある米国株式も不安定な動きが見られるようになってきました。新型コロナウィルス感染症が再び拡大している日本では、株式の頭の重さが顕著になっています。
  • 一方で、各国中央銀行の金融緩和姿勢に変化はなく、投資市場にはマネーが潤沢に注ぎこまれています。引き続き、うまくコントロールしながら必要なリスクを取り、長期目線で分散した投資を行っていきたいと考えています。

各アセットクラス別の主な投資対象

アセットクラス現在の主な投資対象商品
日本株式現在は一部のみインデックス投信で、ほとんどは個別銘柄。優待銘柄を含む50社以上に分散投資。2020年9月に、高配当のメガ銀行株と商社を新規に購入、2021年1月と5月に航空株を追加購入。
先進国株式米国のインデックスと個別銘柄20社程度に投資。ハイテク銘柄はかなり前に売却しポジションが少ない。一部売却後もまだ金融株への集中度が高い。その他、ヘルスケア、生活必需品、通信株などの安定成長銘柄に分散投資。
新興国株式アジア株投信を少額保有。
日本債券クレジット(信用)リスクの存在する、国内個別企業の発行する普通社債と信託銀行経由の金銭信託。
なお、個人向け国債はリスク運用資産とは分けて現金相当として認識。将来市場が下落した際にリスク資産を購入をするための待機資金としている。
先進国債券米国債個別銘柄と、国際機関および個別企業発行の米ドル建て個別債券が大半。米国株売却資金の受け皿である米ドルMMFも含む。
新興国債券新興国債券投信。一部分を為替ヘッジしている。
ハイイールド債券ドル金利が低下してくる過程で全て売却済みで現在保有無し。
日本REIT国内リート個別銘柄。
グローバルREIT米国リート投信と少額の豪州リート。

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自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

投資スタンスについてはこちらをご覧ください。

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