投資ポートフォリオのパフォーマンス(202年3月末時点)
2023年3月のハッピー・リタイア・ライフへ向けた長期分散投資ポートフォリオは、月間でマイナス 1.7%の運用実績となりました。最大投資セクターである日本株式は小幅上昇したものの、先進国株式が円高進行と、金融セクターの下落からパフォーマンスの足を引っ張りました。米欧の銀行経営の混乱によって金融システム不安が一気に広がり、3月前半は株式市場の下落が進みました。金融当局の早い対応が助けとなり、後半にかけては買い戻しが進み、株式市場はプラス圏で終えています。米国金利が特に大幅に低下したことから米ドル円為替レートはドル高円安に振れ、海外株式クラスは円ベースではマイナスとなっています。
(2023年3月の金融市場動向の振り返りについては、こちらの記事をご覧ください)
投資ポートフォリオの売買銘柄、および運用状況
売買銘柄
【売却銘柄】
なし
【購入銘柄】
▶東急不動産ホールディングス[3289]
▶三井住友フィナンシャルグループ[8316]
▶東京海上ホールディングス[8766]
資産クラス別の投資割合
運用状況
- 2023年3月のハッピー・リタイヤ・ライフに向けた長期投資ポートフォリオの評価損益は、月間でマイナス1.7%となりました。2023年1月からの累計の金利/配当等収益は0.5%です。
- 金融システム不安の広がりから株価が下落したタイミングで、東急不動産ホールディングス[3289]を新規購入しました。また、特に金融株が売られてきたことから、三井住友フィナンシャルグループ[8316]と、東京海上ホールディングス[8766]の追加購入を行いました。売却した銘柄はありません。
今後の運用方針
3月の金融システム不安の広がりは、個別金融機関の流動性問題が要因だといえるものの、高インフレに対応した金融当局の急激な利上げが影響している面は確かにあります。
金融機関は預金が流出する際に、資産である投資債券を売却してその資金を準備することなります。今回の混乱は、その資産の信用力価値が悪化しているわけではないものの、金利上昇によってその価格が大幅に低下してしまっていたことが要因となっているからです。特定の金融機関の流動性管理や経営に問題があったといえますが、急速な利上げの影響はあるわけです。
インフレに減速感はみられるものの完全に収まっていない状況で、金融当局にとっては、インフレ対応としての金融政策のかじ取りが今後難しくなると想定されます。市場の不安定な状況は続く可能性があります。
こうした不安がある一方で、金融当局の資金供給による大幅な量的緩和は依然として続いています。これは、市場から当局が買入たを行ったバランスシート資産の規模が、依然巨大な水準にあることからも確認できます。今後も「金あまり」を背景とした市場への投資資金流入は続くと考えられます。
このような状況下、今後も長期視点のポートフォリオ運用をベースに、慎重姿勢を保ちつつ株式クラス下落の際には買い増しを行い、上値では売却によりリスクコントロールを図る運用を続けていきたいと考えます。
昨年後半から心がけてきた以下のような運用方針が、現時点ではパフォーマンスに貢献しています。
- 米国株式を減らし日本株式への投資割合を増やしていること
- 米国株式はディフェンシブ銘柄と金利上昇がメリットとなる金融セクターにウェイトを置いていること
- 日本株式は高配当銘柄、ディフェンシブ銘柄、そしてアフターコロナ睨みのポジションを増やしていること
- 外貨エクスポージャー(外貨建て投資割合)を相応に減らしていること
ただ、今後のポートフォリオ運営にあたっては、徐々に次のようなことに取り組んでいきたいと考えています。
- タイミングをみつつ、米国金利上昇時に米国長期債の買い増しを行う
- 金融セクターへの投資割合がかなり多く、3月はかなりマイナス要因となってしまったが、今後も相応の好パフォーマンスが期待できると考え、リスク量を考えながら保有を継続する
- 米ドル円為替レートがもう一段上昇する(円安方向へ進む)場面があれば、再び少しずつ外貨資産を減らす
- 米国ハイテク銘柄を選択的に少しずつ購入
引き続き、長期目線でリスクコントロールに努めながら、ポートフォリオ運用を進めていければと思います。
なお、2023年3月の金融市場動向の振り返りについては、こちらの記事をご参照ください。
資産クラス別の主な投資対象
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