この記事では、美味しい自社製品の詰合せがもらえるキユーピー[2809]の株主優待制度についてご紹介します。定番のマヨネーズやドレッシングのほか、グループ会社アヲハタのジャムなどがもらえます。
新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けつつも、しっかりと利益を確保しているキユーピーの業績、株価の推移、配当金の実績も確認しておきたいと思います。
[2809]キユーピーの株主優待制度
利益確定日が11月末(年1回)の株主優待銘柄です。
権利確定日 | 11月末(年1回) |
株主優待内容 | 自社グループ商品詰め合わせ
※保有期間と保有株式数に応じた商品を贈呈 |
継続保有期間と保有株式数による贈呈商品
① 保有期間:継続半年以上保有株式数 | キユーピーグループ商品 |
100株以上 500株未満 | 1,000円相当 |
500株以上 | 3,000円相当 |
② 保有期間:継続3年以上保有株式数 | キユーピーグループ商品 |
100株以上 500株未満 | 1,500円相当 |
500株以上 | 5,000円相当 |
100株以上を半年以上継続保有の株主のみが対象ですので、注意が必要です。
2022年2月贈呈(2021年11月権利確定)の優待商品
(100株、継続3年以上保有)
3年以上継続保有していると、100株でも1,500円相当の商品詰め合わせと、少し豪華になります。
2021年2月贈呈(2020年11月権利確定)の優待商品
(100株、継続3年以上保有)
半年以上、3年未満も継続保有では、100株で1,000円相当の商品となります。
2020年2月贈呈(2019年11月権利確定)の優待商品 キユーピーの優待利回り
キユーピー[2809]へ投資する場合、2022年2月25日の株価 2,362円を前提として、100株で236,200円必要です。優待品の商品詰め合わせを額面通りに評価した場合、100株を3年以上継続保有で0.63%、半年以上の継続保有で0.42%の優待利回りとなります。
[2809]キユーピーの事業と業績
マヨネーズやドレッシングで国内首位のキユーピーは、日本で初めてマヨネーズやドレッシングを製造・販売した企業でもあります。因みに、キユーピーが1925年に日本で初めてマヨネーズを製造・販売したのが3月だったことから、3月1日は「マヨネーズの日」と制定されています。(マヨネーズの日についてはこちらご参照)
食と健康に力を注いでいて、カロリー過多の傾向にあった日本人の健康を考え、1991年にカロリーを半分にした「キユーピーハーフ」を開発しました。その後も定期的に商品改良を続けていて、今月2022年2月に11回目の改良で新商品を発売しました。(キユーピーハーフについてはこちらをご参照)
下記は、キユーピーの2021年11月期の事業別売上高分布です。
キユーピーの事業別売上高(2021年11月期)
家庭向け商品の市販用が最大割合の43%を占めますが、業務用と海外で約半分の売上をあげています。
キユーピーの業績推移(売上高・営業利益)【2021年11月期】
※スタジオアリスの決算資料よりブログ管理人作成
業績推移をみてみると、2019年11月期までは全体としてやや減少傾向にあるものの、概ね安定的に売上・利益をあげていました。2020年11月期は、新型コロナウィルス感染症の拡大による巣ごもり需要の拡大で家庭向け販売が増えた一方、業務用や海外の苦戦をカバーできず、純利益が大幅減となりました。
2021年11月期は、海外の復調や鶏卵相場高騰の影響により、持分法適用会社へ移行した物流事業を除いたベースで増収となりました。2022年11月期も横ばい程度を会社は見込んでています。
[2809]キユーピーの配当実績
キユーピーの配当実績・一株当たり利益・期末配当利回り
年度 | 一株当たり 利益(円) | 配当金 (年間・円) | 期末配当 利回り |
2017年11月期 | 121.05 | 36.5 | 1.27% |
2018年11月期 | 124.85 | 38 | 1.38% |
2019年11月期 | 130.72 | 45 | 1.85% |
2020年11月期 | 81.04 | 40 | 1.84% |
2021年11月期 | 128.17 | 47 | 2.04% |
※キユーピーの決算資料よりブログ管理人作成
新型コロナウィルス感染症拡大の影響を大きく受けた2020年11月期を除き、配当性向は、概ね30%台で安定しています。これまで売上、利益ともに微減ながら横ばい推移しており、利益に応じた適度な水準の配当を続けています。
[2809]キユーピーの株価推移
キユーピー[2809]の過去5年の株価推移(週足:2017年~2022年2月現在)
利益の伸びが見られれない中、2017年に3,000円台にあったキユーピーの株価は、2020年にかけて下落基調にありました。そして、2020年春の新型コロナウィルス感染症拡大による急落で一時1,700円台をつけました。
2021年に利益水準が回復をみせはじめると、株価も2,000円台半ばまで徐々に値をもどしました。
キユーピー[2809]の過去1年の株価推移(日足:2021年1月~2022年2月現在)
2021年秋に2,800円台まで戻しましたが、その後は概ね2,500円を下回るような推移が続いています。
[2809]キユーピーの投資指標と今後の運用方針
2022年2月25日の株価 2,362円による投資指標
一株当たり 利益(EPS)予想(円) | 112.95 |
年間配当金 予想(円) | 47 |
予想PER(倍) | 20.92倍 |
実績PBR(倍) | 1.34倍 |
ROE 予想 | 6.39% |
配当利回り予想 | 1.99% |
※キユーピーの決算資料よりブログ管理人作成今後の運用スタンス
100株を3年以上保有する場合、優待利回り0.63%と予想配当利回り1.99%から、総合利回りは2.62%と、それほど美味しい水準ではありません。
2022年11月期の一株当たり利益(EPS)予想112.95円をもとにした予想株価収益率(PER)は約21倍、株価純資産倍率(PBR)も1.3倍と、いずれも過去の平均的水準です。
自己資本利益率(ROE)は2021年11月期で7.4%、2022年11月期予想も6.4%であり、利益率も高くはありません。何よりも、2019年以降、減収、減益が続いてきていることも気がかりです。
これまで安定的に収益を挙げてきてはいるものの、成長性や収益性があまり強くは感じられません。
とはいってもマヨネーズやドレッシングなど定番商品も多く、特に家庭用商品の競争力は高く、今後も安定収益を稼ぐ力は強いと感じています。優待商品詰め合わせは魅力的であり、今後もまったり保有継続していきたいと考えています。
<ご注意>
当サイトに記載の内容は、あくまで、管理人の個人的な見解に基づくもので、何ら特定の投資運用方針を推奨するものではありません。記載内容については、細心の注意を払い各種の公表資料等から作成していおりますが、掲載内容の適時性、正確性、有用性等に関して一切保証するものではありません。投資にあたり、万が一損害を受けたとしても一切責任は負えません。投資はあくまで自己責任でお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿