この記事では、美容室やエステティックサロン向けのヘアケア・スキンケア商品のメーカー、アジュバンコスメ[4929]の2021年6月到着の株主優待についてご紹介します。あわせて、株価の推移、業績推移、配当金の実績を確認します。
[4929]アジュバンコスメの株主優待
権利確定日が3月末(年1回)の株式優待銘柄です。
権利確定日 | 3月20日(年1回) |
株主優待内容 | 100株以上保有の株主に、 アジュバンコスメ自社商品を贈呈 |
保有株式数により贈呈される株主優待品
保有株式数 | 株主優待品 |
100株以上 | 5,000円相当の自社商品 |
1,000株以上 | 10,000円相当の自社商品 |
アジュバンコスメの株主優待品は、美容室やエステティックサロンへ展開している高級シャンプーやヘアトリートメント等の商品です。
2021年6月贈呈(2021年3月権利確定)の優待商品
(100株以上保有者への5,000円相当の自社製品) 2021年の株主優待品は、大人のためのヘアケアブランド「KASUI」シリーズのシャンプーとヘアトリートメント、そして、頭皮にうるおいを与える頭皮用エッセンスのセットでした。
妻にはとても喜ばれました!
2020年6月贈呈(2020年3月権利確定)の優待商品
(100株以上保有者への5,000円相当の自社製品、2名義分)
2020年までは、アジュバンコスメのロングセラー商品の「Re:>>>」ブランドのシャンプーとトリートメントでした。
アジュバンコスメ[4929]へ投資する場合、2021年7月6日の株価 1,051円を前提として、100株で105,100円必要です。優待品のシャンプーセットの価値を、保守的にメルカリの平均的な売買価格より少し低めの2,500円とすると、100株で2.38%の優待利回りとなります。
[4929]アジュバンコスメの事業内容・業績動向
アジュバンコスメは主に美容室やエステティックサロン向けに、シャンプー・トリートメントなどのヘアケアや、化粧水・美容液・保湿クリームなどのスキンケア商品を展開しています。
アジュバンコスメが美容室などに商品を販売し、美容室が消費者へカウンセリングによる販売を行っています。商品の説明や販売への知識・技術の提供を行い、カウンセリングセミナーなども実施しています。
なお、アジュバンコスメは、新に発見された育毛成分の研究成果を最大限活用するために、2021年4月には新子会社を設立し、育毛剤市場に進出しました。
アジュバンコスメの業績推移(売上高・利益)
※アジュバンコスメの決算資料よりブログ管理人作成
アジュバンコスメの2021年3月期の売上高は前期比4.5%増の48.9億円となりました。営業利益は2.9億円と、前期の営業減益から大幅に増えました。
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、マスク着用の日常化が進み、外出自粛による需要減もあり、スキンケア商品売上は減少しました。一方、新ブランド「KASUI」の市場投入などによりヘアケア商品の売上は増え、会社全体の売上高を押し上げました。
営業利益の増大は、滞留在庫率が減ったこと、コロナ渦のイベント中止や営業活動自粛による販管費が減ったこと、によりもたらされました。
2022年3月期は、連結から除外したサロン経営システム販売の子会社の影響が7億円分あり、会社は減収を予想しています。
[4929]アジュバンコスメの配当実績
アジュバンコスメの配当実績・一株当たり利益・期末配当利回り
年度 | 一株当たり 利益(円) | 配当金 (年間・円) | 期末配当 利回り |
2017年3月期 | 41.72 | 24 | 2.64% |
2018年3月期 | 39.32 | 24 | 2.33% |
2019年3月期 | 3.16 | 24 | 2.55% |
2020年3月期 | -28.63 | 24 | 2.60% |
2021年3月期 | 17.83 | 24 | 2.30% |
※アジュバンコスメの決算資料よりブログ管理人作成
年間24円の配当実績を続けています。ただし、一株当たり利益を上回る、配当性向100%以上の年もあり、注意が必要です。
[4929]アジュバンコスメの株価推移
アジュバンコスメ[4929]の株価推移(2015年~現在)
短期的な株価上昇が起こり、その後、直ぐに上昇前のもとの株価水準に戻るということが、過去に何度か発生しています。
直近では2021年3月に、アジュバンコスメと理化学研究所との共同研究による新たな育毛成分の発見のニュースが公表され、こうした短期的な上下動が起こりました。このような短期的な動きを除くと、2015年以降、だいたい 850円から1,100円の範囲内での株価推移が続いています。
アジュバンコスメ[4929]の株価推移(2020年1月~現在)
[4929]アジュバンコスメの投資指標と今後の運用方針
2021年7月6日の株価 1,051円による投資指標
一株当たり 利益(EPS)予想(円) | 6.28 |
年間配当金 予想(円) | 24 |
予想PER(倍) | 167.4倍 |
実績PBR(倍) | 2.05倍 |
ROE 予想 | 1.22% |
配当利回り予想 | 2.28% |
※アジュバンコスメの決算資料よりブログ管理人作成
今後の方針
保守的にみた優待利回り2.38%と予想配当利回り2.28%から、総合利回りは4.66%と、そこその水準です。株式の60%以上を個人が保有していることも要因なのか、上で述べた短期的な株価の動きを除いては、株価の推移は思いのほか安定している印象です。
とはいっても、一株当たりの利益はまだまだ弱く、それにより予想株価収益率(PER)も非常に高い状態です。前述のように、配当性向が100%を超える、つまり、稼いている利益以上の配当を支払っている年が続きているのも気になります。
優待商品は魅力的であり、応援し続けたい気持ちはある一方で、減配や優待改悪の可能性があることは否めません。
業績を確認しながら、注意して保有継続、状況によっては売却する、というスタンスで臨む方針です。
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