スタジオアリス[2305]の株主優待、写真撮影券がが到着-コロナ禍でもしっかり利益確保している銘柄の業績、配当金と株価推移の確認【2021年11月】

2021/11/11

株主優待 投資-日本株

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この記事では、こども写真館を全都道府県に展開する最大手、スタジオアリス[2305]の株主優待制度についてご紹介します。コロナ禍においても客単価の向上を図り、しっかり利益を確保しています。

あわせて、スタジオアリスの業績、株価の推移、配当金の実績も確認しておきたいと思います。

[2305]スタジオアリスの株主優待

利益確定日が8月末(年1回)の株主優待銘柄です。
権利確定日8月末(年1回)
株主優待内容100株以上保有の株主に、保有株式数に応じて「株主写真撮影券」を贈呈

保有株式数による「株主写真撮影券」の贈呈枚数
保有株式数贈呈枚数
100株以上
500株未満
1枚
500株以上
1,000株未満
2枚
1,000株以上
10,000株未満
3枚
10,000株以上10枚

「株主写真撮影券」を利用により、スタジオアリスの店舗にて無料で写真撮影の上、オリジナルフレーム付の四切写真、キャビネサイズデザインフォト(アクリルフレーム付)、B3サイズポスターのいずれか一つを受け取ることができます。

なお、「株主写真撮影券」の有効期限、贈呈翌年の12月31日です。

優待券利用時に選べる贈呈品

スタジオアリス優待券利用時に選べる贈呈品

2021年11月贈呈(2021年8月権利確定)の「株主写真優待券」
スタジオアリス[2305]の株主優待品(2021年11月贈呈)

スタジオアリスの優待利回り

スタジオアリス[2305]へ投資する場合、2021年11月11日の株価 2,157円を前提として、100株で215,700円必要になります。株主写真優待券の価値を金券ショップの買取価格2,500円で評価すると、100株保有で1.15%の優待利回りとなります。

[2305]スタジオアリスの事業と業績

独自のビジネスモデルで「こども写真」に特化した写真館を大阪ではじめたスタジオアリスは、その後こども写真館を全ての都道府県に広げ、現在合計約470店展開する最大手です。フランチャイズ店舗9店を除き約460店は直営店舗として運営し、写真館事業が売上のほぼ全てを占めています。

こども写真業界の収益構造は、七五三の記念撮影が10月~11月に集中し、年間売上高の4分の1を占めています。売上タイミングの平準化のために、スタジオアリスでは商品力の向上に注力しています。

お誕生日に撮る七五三として「Happy Birthday 七五三」の推進や、マタニティ撮影等を契機としたお宮参り撮影などマタニティ・赤ちゃん撮影の需要拡大など、従来からの取り組みの他、2021年には以下をスタートさせています。

  • 成人式の前撮り撮影に加え振袖レンタルができる新サービス「ふりホ」を全国展開開始
  • ディズニーデザイン振袖の取り扱いを開始
  • ポケモンとの契約締結により、ポケモン撮影がスタート

さらに、中長期的な次世代事業として、次の取り組みを行っています。
  • フォトサービス事業において、新たなスクールフォトシステムの導入準備
  • Eコマース事業において、ポケットアリスの会員獲得への注力

スタジオアリスの業績推移(売上高・営業利益)スタジオアリス[2305]の業績推移(売上高・営業利益)【2021年2月期】
※スタジオアリスの決算資料よりブログ管理人作成

新型コロナウィルス感染症の拡大による外出自粛や、緊急事態宣言の発令に伴う臨時休業もあり、2021年2月期の撮影件数は前年度を下回りました。 そうした状況下、客単価を意識した販売オペレーションや前述の商品力強化が功を奏し、客単価の向上が図れました。

2021年2月期の売上高は前期比プラス25.9%の363億円、営業利益もプラス45.8%の47億円を達成しました。2022年2月期は、さらに売上高を伸ばし、425億円の達成を見込んでします。

[2305]スタジオアリスの配当実績

スタジオアリスの配当実績・一株当たり利益・期末配当利回り
年度一株当たり
利益
(円)
配当金
(年間・円)
期末配当
利回り
2016年12月期177.54502.31%
2018年2月期100.42501.96%
2019年2月期119.93502.19%
2020年2月期71.22503.23%
2021年2月期143.31502.47%
※スタジオアリスの決算資料よりブログ管理人作成

将来のエリア収益力の向上を目的とした店舗統廃合による特別損失が増大した2020年2月期を除き、配当性向は概ね30%~40%程度となっています。毎年安定的に利益を稼ぎだし、同時に、利益に応じた適度な水準の配当を続けているといえます。

[2305]スタジオアリスの株価推移

スタジオアリス[2305]の株価推移(週足:2016年~2021年11月現在)
スタジオアリス[2305]の株価推移グラフ(2016年1月から2021年11月現在)
2019年はじめに2,500円程度であった株価は、以後徐々に低下基調を強め、2020年はじめには2,000円を割り込みました。その後新型コロナウィルス感染症拡大の影響が懸念されはじめると、2020年3月には1,200円台まで急落しました。

2020年10月の半期業績公表以降、ようやく株価は上昇トレンドに入り、2021年夏まで回復が続きました。

スタジオアリス[2305]の株価推移(日足:2020年1月~2021年11月現在)
スタジオアリス[2305]の株価推移グラフ(2020年1月から2021年11月現在)

[2305]スタジオアリスの投資指標と今後の運用方針

2021年11月11日の株価 2,157円による投資指標
一株当たり
利益(EPS)予想(円)
156.03
年間配当金 予想(円)50
予想PER(倍)13.83倍
実績PBR(倍)1.42倍
ROE 予想10.38%
配当利回り予想2.32%
※スタジオアリスの決算資料よりブログ管理人作成

今後の運用スタンス

優待利回り1.15%と予想配当利回り2.32%から、総合利回りは3.37%と、利回り的にそこそこ魅力はあります。

2022年2月期の一株当たり利益(EPS)予想156.03円をもとにした予想株価収益率(PER)は約14倍と、過去の平均的な水準からは気持ち低めです。株価純資産倍率(PBR)は1.4倍と過去の平均的水準で、他銘柄との相対感からも特段割安感はありません。

自己資本利益率(ROE)は前期と同水準の10%超をを達成予定で、頼もしいところです。何よりも、これまで比較的に安定して収益を上げてきていることが素晴らしいです。

こども写真館の最大手として高いプレゼンスを誇り、魅力的な商品提供を続けているからこそ、スタジオアリスはコロナ禍においても安定的に利益を生み出せていると考えています。
子供の数が将来減少していく中で、長期目線では業績不透明感があるものの、当面はその強さは変わらないと思います。

スタジオアリスの写真撮影が毎年恒例となっている我が家では、優待券の価値は利回り計算に用いた2,500円より遥かに高いといえます。今後も優待を楽しみにしながら、投資継続していく方針です。

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自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

投資スタンスについてはこちらをご覧ください。

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