昨年末のコロナ感染者の急増を受け、ANAホールディングス[9202]と日本航空[9201]の株主優待券の買い取り価格は株価とともに大きく下落、緊急事態宣言が発令された中、年初から低迷していました。ところが、2月に入り世界的にワクチン接種の道筋が見えだすと、グローバルな空運株の上昇とも歩調を合わせ、買い取り価格は徐々に上昇しだしました。
1月中は700円前後と所有者としては泣きたくなるような都内の買い取り店における価格は、3月に入るとANA・JALともに1500円を超えてきました。そこで、2020年5月発行分(3月基準日)の株主優待券を売却をすることにしました。もともとは2021年5月であった使用期限が、2021年11月までと延長されているものです。
ANAホールディングス[9202]の株主優待について
1)ANA国内線片道1区間の株主優待割引運賃利用券
2)ANAグループ各社・提携ホテル優待冊子
3)ANA株主カレンダー(壁掛け型または卓上型)
9月末基準日にて2基準日以上連続して100株以上所有の株主
日本航空[9201]の株主優待について
1)JALグループ各社の国内線片道1区間の50%割引利用券
2)長期保有株主追加分
3年(7基準日)連続で同一株主番号で保有の株主
3)ジャルパックツアー商品の7%割引券
100株以上で年1回、200株以上で年2回発行
今回のANA・JALの株主優待券売却について
今後順調にコロナ禍が終息していった場合、これまで我慢されてきた旅行熱が一気に広がり、優待券の価格は今後も更に大幅高となる可能性もあるかも知れません。一方で、緊急事態宣言が解除され、世の中で気のゆるみが広まってしまった場合、感染者数が再び増大して旅行手控えムードとなることもあり得ます。
手元には2020年11月発行の株主優待券もあることから、自分で利用する可能性のある分を考慮して、今回5月発行分については売却を行いました。
いつものように買い取り店を数店舗周った後に、ANAホールディングス[9202]、日本航空[9201]ともに1600円台/枚で売却できました。2019年中には3000円~4000円台だったことを思うと随分安くて悲しい思いもある一方で、今年1月の状況を考えると、まあしょうがないという感じです。
ANA・JALの株価動向について
株価の方も現状を確認しておいきたいと思います。2月以降のグローバルな空運株の上昇と歩調をあわせ、ANAホールディングス[9202]と日本航空[9201]の株価はともに大きく値を上げました。
とはいっても、2019年からの株価動向を見てみると、東証株価指数(TOPIX)が36%上昇しているのに対し、いずれもまだ28%程度のマイナス圏に低迷しています。いずれの企業も直近赤字決算、無配転落とまだまだ株価は従来の状況からほど遠いといえます。
【2019年以降のANAホールディングス(青色)と日本航空(オレンジ色)株価の対TOPIX(うすい青色)推移】
一方で、2021年初来の動きをみてみると、TOPIXが12%の上昇に対し、ANAホールディングスは25%、日本航空は41%と大幅上昇となっていることが分かります。ここ足元では今後を見越した買いが入っている様子がうかがえます。
【2021年初来のANAホールディングス(青色)と日本航空(オレンジ色)株価の対TOPIX(うすい青色)の株価推移】
私のポートフォリオでは、1月に少し買い増しをしていたこともあり(参考記事:2021年1月末 の運用ポートフォリオ状況)、今回少し売却してセクター集中リスクを減らしました。
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