ところが最近になって急激に認知症が進み、気づいたときには、一時、玄関ドアのカギの開き締め、自分から電話をかけるなど簡単なことももうまくできない状態になっていました。
以前は月に2、3回、1時間ほど離れた親の住まいに行き、様子を伺うような感じでしたが、突然、毎日の状態を気にかけなければならない介護生活に突入してしまいました。
認知症の親の介護、まず何をすべき?
親の介護は突然始まると世間でいわれていることは理解していましたが、それまでは、関連する本や雑誌をたまにパラパラ見る程度で、きちんとしたイメージが持てずに自分のこととして備えはできていませんでした。ただ、ホント急にはじまります!親の状態の異変に気付いてまず直ぐに取り組んだことををあげてみます。
- その地域の「地域包括支援センター」ですぐに相談
- 介護保険サービスを使うための「要介護認定」の申請を「地域包括支援センター」でおこなう
- かかりつけ医だった地元の脳神経外科で診断をおこない、介護認定の際の意見書記載の依頼をする
- 家の近所の住民への挨拶
- 兄弟姉妹への連携
翌日朝から直ぐに上記のことに取り組みました。要介護の認定には1ヵ月以上かかるので、早めの申請が大切です。また、母はふだんからご近所住民との交友があり、このタイミングで状況を知らせる挨拶をしにいったことは、後で考えても良かったと感じています。近所の住民は数日前からの母の異変に気付いていましたし、その後も何かとサポートをしてくれたりしています。
離れて暮らす親の認知症介護、今後どうしていく?
今後どうしていくかを考えるにあたって、ポイントとなったことをあげてみます。
- 公的な入居施設である「特別養護老人ホーム(特養)」は、要介護3以上じゃないと原則使えない。また、入居待ちも多い。
- 要介護3とは、自力歩行が困難など生活ほぼ全てに介護が必要な状態。認知症が進んでいると一人暮らしに問題が生じやすい一方で、動きまわることに支障がないような場合に認定される要介護度は通常もっと低くなってしまう。
- 民間の介護付き有料老人ホームは遥かに高額であり、施設や金銭面の十分な検討が必要。
- 一人暮らしを続ける場合に利用する、デイサービスや訪問介護(ホームヘルパーの自宅への訪問)などの介護サービスの検討。
- 一人暮らしを続ける上での体制の整備。特に認知症の場合、火の問題、服薬管理、食生活の管理、電話勧誘や訪問販売対処、金銭の管理、などへの対応。
まだまだ自由に動きまわれる母の意向もあり、施設入居の検討は先伸ばし、まず今までの住まいで暮らせる方向での対応を進めました。実際に要介護認定が決まるまでには結局1ヵ月半かかりましたが、その前から介護度合いを想定して介護サービスを受け始めることが可能です。
とはいっても、地域包括支援センターで紹介を受けたケアマネジャーに最初に会ったのが、要介護認定の申請を出してから2週間後の認定調査のタイミングです。その後、ケアプランを作成してもらい、デイサービスが始まったのが申請から3週間経過後でした。
何も準備のない中で突然の介護生活突入で、この最初の1ヵ月はとても大変でした。介護サービスもまだ全く利用できない上、今までの親の住まいで認知症一人暮らしを支える整備もされていない状態でした。大きな病院での検査等もあったので、妻と協力し月に20日ほど母のもとへ通いました。
その後は介護サービスもはじまり、住まいの対応も進んできたのでかなり落ち着いてきています。認知症一人暮らしを続ける上で役立った対応については、次の記事で記載しています。
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