投資ポートフォリオの2023年 年間運用成績
ハッピー・リタイア・ライフへ向けた長期分散投資ポートフォリオの2023年の年間パフォーマンスは、評価益キャピタルゲインと金利・配当等収益を合わせ、14.2%となりました。2023年は、ロシアによるウクライナ侵攻が継続する中、イスラエルとハマスの武力衝突が勃発し、前年につづき地政学リスクの高まりが意識される年となりました。世界的なインフレも収まらず、米国の急速な利上げに伴う長期金利の大幅上昇、米ドルの独歩高と歴史的な円安進行が見られました。中国の不動産問題の影響拡大などもあり、リスク要因に自然と目が向く環境でした。
そうした中で前年まで出遅れていた日本株式は好調で、1990年バブル後の高値水準を更新するに至っています。秋に一時落ち込んだ米国株式も年末にかけて急速に値を戻し、2021年末の高値水準まできました。
投資ポートフォリオとしては、日本株式の上昇、そして、円安進行に大きくパフォーマンスが支えられました。特に商社株、建設株、銀行株などの高配当株や、アフターコロナ銘柄の小売や旅行関連の株式の上昇が大きく貢献しました。
一方で、投資ポートフォリオの外貨建てエクスポージャー(外貨建て資産割合)を2022年中に従前の60%程度から40%程度に減らしてしまっていたことは利益の逸失要因となりました。また、2023年初の段階で売られていたハイテク関連銘柄を拾うことが十分できなかったのも反省材料です。
【投資ポートフォリオ 年間パフォーマンス】
投資ポートフォリオの運用状況
資産クラス別の投資割合
運用状況
- 2022年中に増やしてた日本株式クラスが、2023年中の上昇を受けてポートフォリオ全体の4割を超えました。
- 米国金利が大きく上昇したことを受け、米ドル建ての一時払い貯蓄型保険を2023年にはじめました。将来の相続発生時の保険受取金の控除額の有効活用と、債券的視点の資産運用との両面を睨んでの導入です。
- 米国金利の上昇に伴い、ハイイールド債や米ドル建て債券も増やしています。ハイイールド債は為替ヘッジをしていて、今後、短期的に円高に振れた際にはヘッジを外したいと考えています。
日本株式クラスの投資割合が大きくなっていますが、当面これを維持していく方針です。企業の利益水準を考慮した場合に、日本株式クラスの方が米国株式などと比べて今後の上昇余地がまだあると考えているからです。
また、今後為替市場が円高に振れた場面では米ドル建て債券やハイイールド債券、米国株式の積み増しを検討したいと考えています。REIT市場がさらに下落するようなことがあれば、こちらも買い増しを検討します。
引き続き長期投資目線を維持しながら、大きく下落した場面では将来に向けた買いを入れ、少し反発するような場面ではリバランス売をきちんと行うことを心がけたいと思います。引き続きあまり足元の動きに振り回されずに、長期目線でリスクコントロールに努めながら、ポートフォリオ運用を進めていければと思います。
資産クラス別の主な投資対象
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