長期分散投資ポートフォリオ、2023年の年間運用実績-14.2%のプラス確保

2024/01/02

運用ポートフォリオ

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投資ポートフォリオの2023年 年間運用成績

ハッピー・リタイア・ライフへ向けた長期分散投資ポートフォリオの2023年の年間パフォーマンスは、評価益キャピタルゲインと金利・配当等収益を合わせ、14.2%となりました。

長期視点の分散投資ポートフォリオとして、そこそこの結果となった感じています。既にほぼアーリーリタイヤ状態にある身として、資産を減らさずに済んでいるのでほっとしています。

2023年は、ロシアによるウクライナ侵攻が継続する中、イスラエルとハマスの武力衝突が勃発し、前年につづき地政学リスクの高まりが意識される年となりました。世界的なインフレも収まらず、米国の急速な利上げに伴う長期金利の大幅上昇、米ドルの独歩高と歴史的な円安進行が見られました。中国の不動産問題の影響拡大などもあり、リスク要因に自然と目が向く環境でした。

そうした中で前年まで出遅れていた日本株式は好調で、1990年バブル後の高値水準を更新するに至っています。秋に一時落ち込んだ米国株式も年末にかけて急速に値を戻し、2021年末の高値水準まできました。

投資ポートフォリオとしては、日本株式の上昇、そして、円安進行に大きくパフォーマンスが支えられました。特に商社株、建設株、銀行株などの高配当株や、アフターコロナ銘柄の小売や旅行関連の株式の上昇が大きく貢献しました。

一方で、投資ポートフォリオの外貨建てエクスポージャー(外貨建て資産割合)を2022年中に従前の60%程度から40%程度に減らしてしまっていたことは利益の逸失要因となりました。また、2023年初の段階で売られていたハイテク関連銘柄を拾うことが十分できなかったのも反省材料です。

【投資ポートフォリオ 年間パフォーマンス】
2023年 年間実績年間プラス 14.2%
評価損益年間プラス 11.7%
金利/配当など年間プラス 2.5%
(備考)
※「評価損益」は修正ディーツ法による金額荷重収益率
(年率換算は行っていない)
※「金利配当など」はポートフォリオ評価に含まれない
金利/配当と、信用取引の実現損益等の税引後合計額

投資ポートフォリオの運用状況

資産クラス別の投資割合

2023年12月 長期分散投資ポートフォリオの資産クラス別アロケーショングラフ

運用状況

  • 2022年中に増やしてた日本株式クラスが、2023年中の上昇を受けてポートフォリオ全体の4割を超えました。

  • 米国金利が大きく上昇したことを受け、米ドル建ての一時払い貯蓄型保険を2023年にはじめました。将来の相続発生時の保険受取金の控除額の有効活用と、債券的視点の資産運用との両面を睨んでの導入です。

  • 米国金利の上昇に伴い、ハイイールド債や米ドル建て債券も増やしています。ハイイールド債は為替ヘッジをしていて、今後、短期的に円高に振れた際にはヘッジを外したいと考えています。
日本株式クラスの投資割合が大きくなっていますが、当面これを維持していく方針です。企業の利益水準を考慮した場合に、日本株式クラスの方が米国株式などと比べて今後の上昇余地がまだあると考えているからです。

また、今後為替市場が円高に振れた場面では米ドル建て債券やハイイールド債券、米国株式の積み増しを検討したいと考えています。REIT市場がさらに下落するようなことがあれば、こちらも買い増しを検討します。

引き続き長期投資目線を維持しながら、大きく下落した場面では将来に向けた買いを入れ、少し反発するような場面ではリバランス売をきちんと行うことを心がけたいと思います。引き続きあまり足元の動きに振り回されずに、長期目線でリスクコントロールに努めながら、ポートフォリオ運用を進めていければと思います。

資産クラス別の主な投資対象

アセットクラス現在の主な投資対象
日本株一部インデックス投信で、残りは個別銘柄。優待銘柄を含む50社以上に分散投資。現在はディフェンシブ銘柄、高配当銘柄、航空などアフターコロナ銘柄へ分散。
先進国株米国および先進国のインデックスと個別銘柄20社程度に投資。外貨建てリスク軽減のため、円安が進んだ2023年秋に一部売却してポジションを落とす。金融株への集中度が高く、その他、ヘルスケア、生活必需品、通信株などのディフェンシブ銘柄に分散投資。
新興国株アジア株投信を少額保有。
日本債券クレジット(信用)リスクの存在する、国内個別銘柄の債券と信託銀行経由の金銭信託。
なお、個人向け国債はリスク資産とは別の現金相当として認識。将来市場が下落した際にリスク資産を購入をするための待機資金としている。
先進国債券米国債個別銘柄と、国際機関および個別企業発行の米ドル建て個別債券が大半。米国株売却資金の受け皿である米ドルMMFも含む。
保険(貯蓄型)米ドル建て一時払い生命保険。将来の相続発生時の保険受取金の控除額の有効活用と、債券的視点の資産運用との両面を睨んでいます。
新興国債券新興国債券投信。現時点では全額、為替ヘッジしている。
ハイイールド債券ハイイールド債券投信。一部分を為替ヘッジしている。今後、積み増しを検討。
日本REIT国内リート個別銘柄。2021年にかなり売却を進めたため、ポジション割合が少ない。2023年にタイミングを見て少し積み増した。
グローバルREIT米国リート投信。

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自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

投資スタンスについてはこちらをご覧ください。

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