長期分散投資ポートフォリオ、2023年5月末時点の運用実績-日本株上昇の恩恵は限定的で月間プラス0.4%

2023/06/02

運用ポートフォリオ

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投資ポートフォリオのパフォーマンス(202年5月末時点)

2023年5月のハッピー・リタイア・ライフへ向けた長期分散投資ポートフォリオは、月間でプラス 0.4の運用実績となりました。最大投資セクターである日本株式については、大型株は好調だったものの、小型株や優待株が足を引っ張りました。

また、円安進行が先進国株式や債券クラスにプラス寄与しましたが、米国銀行株が冴えないうごきとなりました。結果として小幅なプラスに留まりました。

(2023年5月の金融市場動向の振り返りについては、こちらの記事をご覧ください)

2023年5月末時点投資ポートフォリオの
パフォーマンス
評価損益
前年末比 プラス 6.6%
(月間 プラス 0.4%)
金利/配当+実現損益
1月以降累計 +0.9%
(年間換算 +2.0%)
(備考)
※「評価損益」は修正ディーツ法による金額荷重収益率
  (年率換算は行っていない)
※「金利配当+実現損益」はポートフォリオ評価に含まれない
  金利/配当と、信用取引の実現損益等の税引後合計額
  (金利/配当について年率換算した数値も表示)

投資ポートフォリオの売買銘柄、および運用状況

売買銘柄

【売却銘柄】
  ▶上場インデックスファンド豪州リート[1555]
  ▶ドルMMF(米ドルを円転)

【購入銘柄】
  ▶アップル 米ドル建て債券 
  ▶インテル 米ドル建て債券 

資産クラス別の投資割合

2023年5月 長期分散投資ポートフォリオの資産クラス別アロケーショングラフ

運用状況

  • 2023年5月のハッピー・リタイヤ・ライフに向けた長期投資ポートフォリオの評価損益は、月間でプラス0.4%となりました。2023年1月からの累計の金利/配当等収益は0.9%です。

  • 米国10年国債金利が3月以来の3.8%台をつけるなど上昇をしてきたことから、アップル社とインテル社の米ドル建て長期債券を購入しました。これまでの金利/配当やドル建て資産の売却で溜まっていた米ドルを利用しての購入です。いずれも4%台の利回りとなり、金利収入に相応のプラス効果が期待できます。(米ドル建て債券購入の詳細についてはこちらの記事をご覧ください)

  • 米ドル円為替レートが半年ぶりに140円に近付いてきたことから、米ドルMMFを売却し、円転しました。こんご為替レートがドル安円高方面へ振れるようなタイミングで、再び米ドルを購入したいと考えています。

今後の運用方針

5月は日本株式への投資資金流入、そして生成AIの今後の爆発的普及を意識したハイテク銘柄への資金流入が目立ちました。海外投資家からの日本株式への投資資金は主に大型株へ向かっていました。

ハッピー・リタイヤ・ライフに向けた長期投資ポートフォリオが昨年から日本株式への投資比率を高めていたことは、パフォーマンスにプラスに寄与しました。ただ、ポートフォリオには小型株や優待株も多く、好調な日本株式市場の恩恵を十分に受けたとは言えない部分があります。市場の関心が今後さらに日本株式全体へ広がるのかどうか、見極めていきたいと考えます。

米国では特にハイテク銘柄の強さが目立ちました。当ポートフォリオはディフェンシブ銘柄が多くハイテク銘柄が少ないため、その恩恵は限定的となってしまいました。ただ、米国株式全体としてはやや高値圏にあるとの認識は変わっておらず、安易にハイテク銘柄への追随は避けるようにしたいと思います。

引き続き、今後も長期視点のポートフォリオ運用をベースに、慎重姿勢を保ちつつ株式クラス下落の際には買い増しを行い、上値では売却によりリスクコントロールを図る運用を続けていきたいと考えます。

今後のポートフォリオ運営にあたっては、引き続き次のようなことに取り組んでいきたいと考えています。
  • 米国金利がさらに上昇した場合には、米国長期債の買い増しを行う
  • 金融セクターへの投資割合がかなり多いことが、5月はかなりのマイナス要因となりました。ただし今後は相応の好パフォーマンスが期待できると考え、リスク量を考えながら保有を継続する
  • 米ドル円為替レートがもう一段上昇する(円安方向へ進む)場面があれば、さらに少しずつ外貨資産を減らす。一方、円高方向へ振れるようなことがあれば、5月に売却した米ドル分の買い戻しを行う
  • 米国ハイテク銘柄が一旦落ち着いたタイミングをみて、選択的に少しずつ購入
引き続き、長期目線でリスクコントロールに努めながら、ポートフォリオ運用を進めていければと思います。

なお、2023年5月の金融市場動向の振り返りについては、こちらの記事をご参照ください。

資産クラス別の主な投資対象

アセットクラス現在の主な投資対象商品
日本株式一部インデックス投信で、残りは個別銘柄。優待銘柄を含む50社以上に分散投資。現在はディフェンシブ銘柄、高配当銘柄、航空などアフターコロナ銘柄へ分散。
先進国株式米国のインデックスと個別銘柄20社程度に投資。外貨建てリスク軽減のため、円安が進んだ2023年秋に売却してポジションを落とす。金融株への集中度が高く、その他、ヘルスケア、生活必需品、通信株などのディフェンシブ銘柄に分散投資。
新興国株式アジア株投信を少額保有。
日本債券クレジット(信用)リスクの存在する、国内個別企業の発行する普通社債と信託銀行経由の金銭信託。
なお、個人向け国債はリスク運用資産とは分けて現金相当として認識。将来市場が下落した際にリスク資産を購入をするための待機資金としている。
先進国債券米国債個別銘柄と、国際機関および個別企業発行の米ドル建て個別債券が大半。米国株売却資金の受け皿である米ドルMMFも含む。
新興国債券新興国債券投信。現時点では全額、為替ヘッジしている。
ハイイールド債券ドル金利が低下していた過程で全て売却済みで現在保有無し。2023年~2024年頃、景気が持ち直してくれば、再度購入可能か。
日本REIT国内リート個別銘柄。2021年にかなり売却を進めたため、現時点ではポジション割合が少ない。2023年はタイミングを見て積み増し意向。
グローバルREIT米国リート投信と少額の豪州リート。

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自己紹介

週に1~2日の働く、セミリタイア状態の50代男性です。

これまで国内外の株式、債券、ETF、投資信託、先物、FX、不動産など投資歴25年。2000年ITバブルで資産半減、その後2008年リーマンショックの大打撃も経験しました。

20代、30代のころにがむしゃらに働き、地道に資産運用を続けてきたおかげで、資産形成はある程度進みました。

今後の充実した完全リタイアライフに向け、長期目線で分散ポートフォリオ運用を継続中です。

投資スタンスについてはこちらをご覧ください。

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